JRA 『カナリキケン』な良血牝馬がデビュー? 『カンジンカナメ』の走りも期待できる!?
クラシックを見据える素質馬たちが続々とデビューを飾っている。軽やかな走りでライバルたちに圧勝し、話題になる馬も多いが、その一方でオーナーから珍しい名前をつけられたため、注目を集める馬もいる。
その代表格が、『シゲル』の冠名に「動物」、「宝石」などをテーマにした馬名がつけられることでお馴染みの森中蕃オーナーの所有馬だ。今年は『シゲルテンチョウ』がデビュー。ほかにも『シゲルカイチョウ』『シゲルシャチョウ』『シゲルジチョウ』などがおり、”肩書”を由来に持つ馬が続々と登場する予定となっている。
「オトナノジジョウ」「チャラオ」「カイアワセ」などを所有していることで知られる内田玄祥オーナーも“いい意味で変わらない”。すでに「キミョウキテレツ」がデビューを果たし、「イロエンピツ」もスタンバイ。母方の祖母がピアニスト、母馬クラウンザショパン、そして自身は作曲家フレデリック・ショパンの生家がある村を名前由来に持つ「ジェラゾヴァヴォラ」とシャレの利いた馬もデビューを待ちわびている。
そして今週末にも“珍馬名”好きが注目する1頭がデビューしそうだ。それが19日福島5R・新馬戦に出走予定のカナリキケン(牝2、美浦・竹内正洋厩舎)だ。
カナリキケンは父ジャスタウェイ、母ブリリアントレイ、母父キングカメハメハ、母母はブラダマンテ。母方の伯母に3冠牝馬スティルインラブがいる。兄弟馬はダートを主戦場にしているが、同馬はまず芝で試されるようだ。
「『カナリキケン』のオーナーは由井健太郎氏。ほかにも『カナシバリ』『カナワン』など、『カナ』の冠名始まる牝馬や、自身の名字である『ユイ』の冠名を持つ馬を所有しているようです。以前は牝馬名に『アツコ』『ベッキー』『ミサコ』などの女性名をつけていました。
2018年産まれの所有馬では『ユイノチャッキー』が3戦目で初勝利を挙げ、『ユイノストレート』『ユイノタンキマチ』がデビューを待っています。また今年、『カナ』の冠名を持つ馬は『カナリキケン』のほかに『カンジンカナメ』がいますね。『ジョセイカツヤク』なんて変わり種もいるようです。」(競馬誌ライター)
カナリキケンの鞍上は吉田豊騎手が務める予定だという。珍馬名の馬はターフに登場するだけでも話題になるが、結果が伴えば注目度はさらにうなぎのぼりだ。新馬戦で『カナリキケン』がどんな走りを見せてくれるのかを楽しみにしたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!