JRA武豊×エアスピネルの名コンビ復活!! “因縁”を乗り越えた末の再結成……新天地で悲願のG1制覇なるか!?
12日に開催されたダート重賞のプロキオンS(G3)で2着に入ったエアスピネル(牡7、栗東・笹田和秀厩舎)。1年にも渡る長期休養明け、さらに初ダート挑戦と、逆風が吹きすさぶ中での出走となったが、見事に結果を残した。
今後にも期待がかかるが、それを後押しする力強い味方との再コンビ結成が話題だ。次走に予定されているエルムS(G3)で、エアスピネルは武豊騎手を鞍上に迎える予定だと、各スポーツ紙が伝えている。
武豊騎手は、エアスピネルらの母馬であるエアメサイアで秋華賞(G1)を勝つなど、デビューから引退まで一貫して鞍上を務めた。その縁もあり、産駒のエアスピネルにも武豊騎手がデビュー戦から騎乗。2戦目のデイリー杯2歳S(G2)を勝ち、16年には皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)ともに4着、菊花賞(G1)3着と、勝利こそなかったもののクラシックを完走。翌年からは始動戦の京都金杯(G3)を勝つなどマイル路線に転向し、結果を出していた。
「キャリアを積み重ねていたエアスピネルと武豊騎手ですが、17年のマイルCS(G1)では突如、R.ムーア騎手に乗り替わりが発表されます。たしかに武豊騎手とエアスピネルは、G1競走で勝てないことを理由に、乗り替わりもあり得るといわれていました。ただマイルCSの前哨戦にあたる富士S(G3)を快勝したことで、このウワサを一蹴したと思われていたのですが……。
この乗り替わりは、前週に武豊騎手が落馬したこともあり、『万全の状態で乗って欲しい』と陣営が考えたためとのこと。ですが、一部では『フライデー』(講談社)ですっぱ抜かれた女性タレントとの”キス写真”騒動で、『オーナーの怒りを買ったから』ともささやかれました。結果がイマイチだったことに加え、落馬負傷、さらにスキャンダルなど、いくつかの事情が重なった末の乗り替わりだったのかもしれません」(競馬誌ライター)
マイルCSでムーア騎手を背に乗せたエアスピネルは、勝ち馬ペルシアンナイトとタイム差ナシの2着。悲願のG1勝利まであと一歩に迫った。その後、翌年のマイラーズC(G2)で武豊騎手に手綱が戻ったものの、1番人気に応えることができず3着。その後、エアスピネルには福永祐一騎手が騎乗するなど、武豊騎手とは袂を分かつことになった。
「かつてのような蜜月の関係ではなくなったものの、その後も何度か(エアスピネルなどを所有する)ラッキーフィールドの馬に騎乗しており、武豊騎手と『エア』軍団の縁が完全に切れたわけではなかったようです。武豊騎手とエアスピネルは母エアメサイアから続く名コンビ。再びG1制覇の夢を見るためには、武豊騎手の力が必要だと考えて、陣営も依頼を出したのかもしれません」(競馬記者)
芝のレースでは叶えることが出来なかったG1制覇をダートレースで達成することができるのか。まずエアスピネル×武豊騎手にはエルムSで、誰もが納得できる結果を出してもらいたい。
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