JRA川田将雅VS「ダノン×中内田充正」バトル勃発!? ダノンプレミアム半弟を中心に巻き起こるまさかの対決……
WIN5がキャリーオーバーになるという波乱とともに福島、阪神、函館の3場開催は先週で終了した。25日からは新潟、札幌の2場開催がスタートする。
例年であれば小倉開催も行われるのだが、今年は東京オリンピック対応が敷かれた番組編成のため、異例の2場開催となる。3場から2場に減ることで、騎手、競走馬の“渋滞”が想定される。特に、例年であれば小倉を主戦場としている関西の騎手、厩舎にとっては痛手となるだろう。
そんな中、新潟の開催初日で西の名門厩舎から1頭の期待馬がデビューを予定している。25日の新潟5R芝1600mに出走予定のダノンランディ(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
父ロードカナロア、母インディアナギャルという血統のダノンランディ。半兄に2017年の朝日杯FS(G1)を制したダノンプレミアムを持つ良血馬だ。父はディープインパクトからロードカナロアに変わるため、マイル前後が守備範囲といったところだろうか。また、兄を管理する中内田厩舎所属という点からも期待が高まる1頭だ。
「調教ではまずまずの動きを見せていますし、陣営からは『まじめな性格で、しっかり稽古を積んでいる』と評判です。6月デビューから2歳王者に上り詰めた兄に続いて、7月デビューから弟も羽ばたいてほしいものですね。
また、ケイアイファーム生産馬でダノックス所有馬といえば、兄ダノンプレミアムのほかにダノンバラード、ダノンスマッシュも該当します。ダノンランディは生産牧場、管理厩舎ともにダノンを象徴するような馬ですね」(競馬記者)
ダノン、中内田厩舎といえば川田将雅騎手のイメージが強いが、今回の鞍上を務めるのは和田竜二騎手。川田騎手は同レースで、バラキエルという馬に騎乗を予定している。
「今回、川田騎手がバラキエルに騎乗するのは、先約だったと思われます。正直、期待度でいえばダノンランディの方が上ですからね。しかし、バラキエルはノーザンファーム生産で、シルクレーシングの所有馬。いまの競馬界の一大派閥ですからね……」(同)
川田騎手と蜜月関係にあることでも知られている中内田厩舎。昨年は全国リーディングで4位、重賞8勝と大活躍だった。しかし、今年(19日現在)は全国リーディング25位、重賞未勝利とイマイチ波に乗れていない。また、ダノックスもダノンプレミアムで制した朝日杯FS以来、2年半以上JRAのG1勝利から遠ざかっている。オーナー、厩舎ともに悪い流れが続いているのだ。
その一方、川田騎手はC.ルメール騎手と一進一退のリーディング争いを繰り広げており、21日のマーキュリーC(G3)をマスターフェンサーで制すなど絶好調だ。対照的な存在と言えるだろう。
まさかの「ダノン×中内田」VS川田騎手という対決構図になった新潟5Rの新馬戦。果たしてどちらに軍配は上がるだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛