JRA岩田望来「プロ意識」でデビュー時の“課題”を秋にクリア! 得意の新潟でトリコロールブルーと大暴れ!?
8月2日に新潟競馬場で行なわれる関越S(OP)に出走するトリコロールブルー(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)は善戦しているとはいえ、勝利には届かないもどかしい状況が続いている。
昨年もリステッドレースを4戦使われたが【0.3.1.0】の未勝利に終わった。この状況を打破すべく、陣営が起用したのが成長著しい岩田望来騎手だ。
同騎手は今年春の新潟で【9.1.9.31/50】、勝率18.0%、連対率20.0%、複勝率38.0%と大活躍を見せただけに、勝ち切れない競馬が続くトリコロールブルーにとっても心強い存在だろう。
だが、岩田望騎手もここまでの道のりは平坦ではなかった。
同騎手がデビューしたのは昨年の3月。父がトップジョッキーの岩田康誠騎手であることからも、二世騎手として大きな注目を集めた。しかし、初勝利を挙げるまで36戦を要し、競馬学校の同期7人の中で4人目の勝利となった。
このとき、岩田望騎手は『競馬ラボ』の『The Interview 2019』でインタビューを受けている。
そのなかで、初勝利の前に人気馬で2着が3回あったことについて訊かれると「やっぱりゲートを切って良い位置に付けられていたら、この馬に負けなかっただろうな、という競馬は多かったですね」とポジション争いで後れを取ったことが、思うような結果を残せなかった原因だったと振り返った。
ところが、その8カ月後、すでに頭角を現していた岩田望騎手に『スポーツ報知』の記者が近況を尋ねると「レースの流れが分かるようになってきて、思い通りのポジションが取れることが増えました」と答えている。
思い通りのポジションが取れるということは、先輩ジョッキーに対して物怖じしない、退かないということでもある。
ただガムシャラに乗ることが多いのが新人騎手によくある傾向だ。しかし、早くから自分への課題を打ち立てて、それをわずか数ヶ月後に克服しているというのは、一人前のジョッキーになりたいという想いが人一倍強いからではないだろうか。
「初勝利後のインタビューで『岩田康誠の息子ということではなく、岩田望来と覚えてください』とアピールをしていたように早く一本立ちしたいという強いプロ意識が伝わって来ます。
結果を残せなければ、オファーがもらえない世界ですから、志も高いはずです。その気持ちの強さが、その後の岩田望騎手の積極的なレース運びにも繋がって、好結果を出していったのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
デビューしてからまだ1年半にも満たないジョッキーが、現在全国リーディング8位に食い込んでいるのは大健闘といえる。
そろそろ1着が欲しいトリコロールブルーに、岩田望騎手は最高の結果をプレゼントできるだろうか。
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