
JRA武豊とルメールがアノ馬の走りに真逆の見解!? 重賞「9連敗」のリーディング騎手もスランプで迷走中?
2日、札幌競馬場で開催されたクイーンS(G3)は、吉田隼人騎手の11番人気レッドアネモスの勝利で大波乱の結果となった。
吉田隼騎手は函館記念(G3)でも15番人気アドマイヤジャスタで勝利しており、二桁人気の大穴で重賞2連勝と絶好調。今年、函館記念まで重賞未勝利だったとは思えないほどの存在感を北の大地で見せつけた。
その一方、3番人気コントラチェック(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)で10着に敗れたのが、現在リーディング1位のC.ルメール騎手。ヴィクトリアマイル(G1)をアーモンドアイで制したものの、安田記念(G1)では2着に敗れるなど、気が付けば重賞9連敗となってしまった。
上位人気馬の騎乗が多く、”ルメール人気”も多分に含まれているとはいえ、連敗中で馬券になったのはアーモンドアイのみ。騎乗馬の着順がすべて人気を下回る結果となっている。
現在、ルメール騎手は111勝を挙げてリーディング1位だが、107勝を挙げている2位の川田将雅騎手も4勝差と猛追している。首位固めをするためにも重賞での活躍は欠かせないだけに、重賞で結果を残せていない現状は独走への足かせとなっている印象だ。
また、敗れたレース後に騎乗馬にとって「距離が長かった」ニュアンスのコメントをすることも比較的多いかもしれない。クイーンSでもコンビを組んだコントラチェックについても「1400から1600メートルならいい競馬になるはず」と振り返った。
だが、ここで気になるのは同馬の前走ヴィクトリアマイルで手綱を執った武豊騎手が「ためが利かない走り。マイルは忙しいかもしれない」とコメントしていたことだ。ルメール騎手は距離短縮が望ましいと感じたのに対し、武豊騎手はマイルだと忙しいかもしれないと真逆の見解を述べている。
「この2人で真っ先に思い出されるのはウオッカのジャパンC(G1)です。同馬の主戦だった武豊騎手は掛かるところのあるウオッカにとって、距離が延びるのはよくないと考えていましたが、乗り替わったルメール騎手の見事な手綱さばきで優勝しました。
こればかりは乗り手によって感じ方も変わって来るでしょうし、血統的には短距離向きと見られていた馬が、長距離で結果を残すことも珍しくないだけに何とも言えません」(競馬記者)
ただ、気になるとすればコントラチェックがこれまで勝利したレースはすべて逃げだったことである。そういう意味では、武豊騎手が同馬に対して”ための利かない”走りをすると評したのも分かる話かもしれない。
好走条件となる逃げに持ち込むには、ペースの上がる距離短縮が歓迎となるかとなると微妙だろう。
いずれにしてもクイーンSは逃げ先行争いが激しかったこともあり、コントラチェックにとって有利な展開とならなかったことは確かだ。
名手2人の見解を頭の片隅に入れた上で、コントラチェックの次走に注目してみたい。
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