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“渦中”の笠松競馬が開催再開! 突然の騎手、調教師の引退……。待たれる全容解明に、関係者も注視か

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 5日、笠松競馬は10日から競馬開催を再開することを公式ホームページで発表した。新型コロナウイルスの影響で、引き続き無観客での開催となる。

 6月20日から競馬開催を休止して、笠松競馬場では走路の改修工事が行われていた。その工事が予定通りに完了したことで、無事に競馬再開となった。

 ダートコースは馬が走ることによって走路の路盤が踏み固められ、年々走路の高さが積み上がってしまう。その路盤を削る工事のほかにも、柵の取り換えやパドックのゴムチップの張替えなどが行われた。この工事内容については、笠松競馬の公式Twitterに写真付きでアップされているため、興味のある方は是非チェックいただきたい。

 改修工事が完了し、整備の行き届いた環境での再開となる笠松競馬場。心機一転といきたいところだが、解決していない事案が残されている。

 開催休止となった直後の6月23日、笠松競馬は「笠松競馬関係者から、競馬法第29条違反(馬券購入)の疑いで警察の捜索を受けた旨報告がありました」と発表。詳細については、警察の捜査中であることを理由に明らかにされていない。

 そして、今回の競馬再開の案内文にも「当組合としては、競馬関係者の法令順守の重要性についての意識改革及び抑止力としての監視体制の強化を主眼とした公正確保強化策を推し進めているところです」と前置きをして、詳細が判明次第、発表する旨を記載している。つまり、未だに解決していないということだ。

 また、8月に入り、笠松競馬所属の佐藤友則騎手、島崎和也騎手、山下雅之騎手、尾島徹調教師がそれぞれ騎手免許、調教師免許を更新していないことが明らかになった。4名とも、NAR公式サイトで「引退」の扱いとなっている。

 この件について、競馬関係者は大きな注目をしている。

 元JRA騎手の藤田伸二氏はTwitterで、7月1日に「笠松の尾島徹よ!中央に乗りに来た時は一緒語り合ったな…(中略)顔見せにおいで!」と尾島調教師(当時)にメッセージを送った。

 また、西山茂行オーナーは8月5日に「懲りずに地方競馬改革論」というタイトルのブログを更新。地方競馬全般がテーマの内容だが、佐藤友元騎手を含めた4枚の写真をアップし、「西山茂行の勝負服を着た地方競馬の騎手(元騎手含む)を4人アップします。(突っ込まないように)」と記した。

 このように多くの関係者が事の顛末を見守っている事案である。

 オグリキャップや安藤勝己元騎手を輩出した笠松競馬。10日から再開される開催では、その名に恥じないようなファンの心を打つフェアプレーが繰り広げられるはずだ。

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