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JRAモーリスが“早熟説”と“体質不安”に一石を投じる!? 華麗なる「レーヴドスカー」一族の秘蔵っ子レーヴドゥラプレリが初陣!

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 先週末に札幌競馬場で行われたクローバー賞(OP)はカイザーノヴァが優勝。モーリス産駒として、初のオープン勝ち馬となった。

 今年の新種牡馬として注目されたモーリスだったが、産駒が初勝利を挙げるまで23戦を要する苦戦が強いられた。だが、8月に入ってから順調に勝ち上がり始め、現在6勝を挙げている。2歳リーディングで勝ち星は4位タイ、カイザーノヴァの勝利も寄与して獲得賞金は1位の大躍進だ。

 今、ノリに乗っているモーリス産駒。今週末もシンハライトの初子セブンサミットが注目馬としてデビューする。だが、もう1頭の良血馬を忘れてはならない。

 29日、新潟6Rの新馬戦に出走するレーヴドゥラプレリ(牝2歳、美浦・宮田敬介厩舎)だ。

 母レーヴデトワールは2014年の紫苑S(OP、現G3)の勝ち馬で、同レースでは後のG1馬ショウナンパンドラに勝利している。また、祖母がレーヴドスカーで、叔母に10年の阪神JF(G1)勝ち馬レーヴディソール、叔父に重賞2勝のレーヴミストラルがいる良血馬だ。

 他にも、阪神JFで2着のレーヴダムール、青葉賞(G2)勝ち馬アプレザンレーヴ、きさらぎ賞(G2)で2着のレーヴドリアンなど、勝ち上がり率の高さが一族の特長だ。

 19日に行った1週前追い切りは、美浦ウッドコースで6ハロン69秒4、ラスト11秒8をマーク。本番でも騎乗予定の戸崎圭太騎手を背に、ラスト1ハロンは抜群の伸びを見せた。

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「追い切りで戸崎騎手も好感触だったようですし、陣営もレーヴドゥラプレリの仕上がりに満足しています。ただ、テンションが高く、ゲートでの駐立が課題のようです。そこさえクリアすれば、勝ち負け必至だと思いますよ。今年開業した宮田厩舎にとって、初めて2歳戦を勝ったスペシャルドラマの手綱を取った戸崎騎手が鞍上というのも心強いですね」(競馬記者)

 レーヴドゥラプレリにとって不安要素となるのが、一族の早熟説である。レーヴディソールに代表されるように、活躍している時期が2歳戦、3歳のクラシックトライアルに集中しているのだ。また、ケガに泣いた馬も多く、体質の弱さも目立つ一族である。

「レーヴドゥラプレリの父が晩成だったモーリスということで、息の長い活躍に期待できるかもしれません。現状、モーリス産駒の傾向がわからないので、憶測の域を出ないのですが……。

また、母のレーヴデトワールは現役時代に31戦しているので、体質的には丈夫だったと言えるでしょう。レーヴドスカー一族につきまとう早熟、体質面においては、改善が期待できる血統背景ですね」(競馬記者)

 血統的には、これまでの近親馬と一線を画すことを期待されるレーヴドゥラプレリ。まずは新馬戦を制し、息の長い活躍することができるだろうか。

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