
JRA武豊が春に指摘「デゼルの幼さ」は解消したか!? 大器フアナはC.ルメールで秋華賞権利獲りへ【ローズS(G2)展望】
20日(日)、今年は中京競馬場の芝2000mを舞台に秋華賞(G1)のトライアル、ローズS(G2)が開催される。春の実績馬と夏の上り馬が激突する舞台に出走を予定する注目馬を取り上げたい。
最注目は、やはりオークス(G1)で2番人気に支持されたデゼル(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)だろう。鞍上には3月のデビュー戦以来、3戦ぶりに武豊騎手が跨る。
デゼルは、父ディープインパクト、母はフランスの名牝アヴニールセルタンという良血で、デビュー前から注目度は高かった。しかし1歳時に骨折する不運もあって、デビューは今年3月のフィリーズR(G2)と同日。既走馬相手の未勝利戦で、スタートで後手を踏んでしまうが、後方でじっくり脚をためると、直線は馬群を縫い、ゴール前で測ったように差し切った。
武騎手はレース後に「物見をするなど幼さが目立ちましたが、直線ではしっかりした反応を見せてくれました」とコメントを残したように、その時点ではまだまだ発展途上。そして、D.レーン騎手が手綱を取った2戦目のスイートピーS(L)でも豪快な差し切り勝ちを収めると、オークスでは2番人気に支持された。
しかし、僅か2戦というキャリア、中2週で2度目の東上、デビュー戦から12kg減った馬体など、3歳牝馬には酷な条件が重なり、オークスは11着に惨敗した。夏を休養にあて、最後の1冠獲りに向け、満を持して前哨戦に登場する。
1週前追い切りは、栗東坂路で自己ベストを2秒1更新する52秒1-12秒6というタイムをたたき出し、調整は順調そのもの。しかし、友道調教師は「ようやく間に合った感じ」とテンションは上がらない。最終追い切りでどこまで変わってくるかに注目したい。
デゼルと同じ3文字の馬名を持つフアナ(牝3歳、栗東・角居勝彦厩舎)も末脚では負けていない。新たにC.ルメール騎手を鞍上に迎え、秋華賞の権利獲りを狙う。
こちらもデビューは年明け(1月)だった。その新馬戦で、素質馬アドマイヤビルゴの2着に入ると、3月の未勝利戦を完勝。デゼルよりも1週遅い勝ち上がりだった。その後オークスの前哨戦、フローラS(G2)に挑むも、2着馬にクビ差及ばず。それから3か月半の間隔を空けて臨んだ夏の小倉の自己条件(1勝クラス)を勝ち上がり、ここに駒を進めてきた。
フローラSで416kgまで減った馬体は、前走444kg(+28kg)まで成長。春に見せた非力さは解消されつつある。デビューから4戦すべてで上がり最速を記録しており、その末脚はデゼルに匹敵するといってもいいだろう。
4着に終わったオークス以来のリアアメリア(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)は真価が問われる一戦を迎える。デビュー2連勝後は桜花賞(G1)の最有力候補と目されたが、阪神JF(G1)で不可解な敗戦を喫すると、直行した桜花賞でも10着。しかし大きく人気を落としたオークスでは4着と意地を見せた。
鞍上は引き続き川田将雅騎手が手綱を取る。しかし、同じく川田騎手がデビューから手綱を取る3連勝中のレイパパレが秋華賞直行を表明したため、ローズSの結果次第では、コンビ解消の可能性も出てきそうだ。
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