JRA武豊デゼルとローズS(G2)でコンビ再結成!「素質馬」の復活を託されるもレシステンシアはアノ騎手に“強奪”されたまま!?

D.レーン騎手とのコンビで2番人気に支持されたオークス(G1)で、11着とまさかの惨敗を喫したデゼル(牝3、栗東・友道康夫厩舎)。秋はローズS(G2)から始動することがわかった。鞍上はデビュー戦にも騎乗した武豊騎手が務めるという。
キャリア2戦目のスイートピーS(L)でレーン騎手を鞍上に迎えたデゼルは、後方待機策から上がり3F32秒5という異次元の末脚を使い、大外一気で快勝。見る者の度肝を抜く超絶パフォーマンスを披露した。
この走りで注目度は急上昇。レーン騎手もフローラS(G2)を2着に敗れたホウオウピースフルではなく、デゼルとオークスに向かう決め手となったかもしれない。
だがそのオークスではいつものように後方に待機するも、これまで見せていた末脚が不発に終わって11着と惨敗。レース後、レーン騎手は「今日がキャリア3戦目、仕方ない」と経験不足が敗因だったと明かし、「経験を積んで強くなってくると思います」と今後の巻き返しに期待を寄せた。
「オークスの惨敗は経験の浅さに加えて、中2週という出走間隔の狭さや再度の長距離輸送も影響したのでしょう。またスタッフも戦前に『元々は秋くらいに心身のバランスが整うだろう』と語るなど、真価を発揮するのは秋以降だと考えていたみたいです。強行軍で挑んだオークスの敗戦だけで見限ってしまうには怖い馬です」(競馬記者)
そして巻き返しに燃えるデゼル陣営が鞍上に選んだのが、名手武豊騎手だ。デビュー戦勝利後のインタビューでは、「さすが良血馬ですね。スピードに乗ってからの走りがいい」と好感触を掴んでいた。
「秋から武豊騎手に手綱が戻るというのは驚きましたね。デゼルがローズSに向かうのは、3着以内に入って秋華賞(G1)の権利獲りのためでしょう。ところが、その秋華賞には武豊騎手が桜花賞で騎乗したレシステンシアも直行を表明しています。
現在は故障で戦線離脱していますが、復帰すれば最後の1冠の有力候補。武豊騎手としても、是が非でも騎乗したいはず。それにもかかわらず、デゼルでローズSに向かうのは、レシステンシアの故障の度合いが深刻なのか、それともすでに秋は前走のNHKマイルC(G1)に騎乗したC.ルメール騎手が鞍上を務めることが決まっているからなのかも……」(競馬誌ライター)

ルメール騎手は今年の牝馬クラシックでサンクテュエールに騎乗したものの、桜花賞6着、オークス13着とイマイチな結果。ところが武豊騎手がサトノインプレッサの先約があったにもかかわらず、レシステンシア陣営がNHKマイルCへの出走を表明したことで、ルメール騎手が手綱を執っていた。再び陣営がルメール騎手に依頼をする可能性は十分に考えられるだろう。
武豊騎手はコンビを再結成したデゼルとローズSで結果を出し、秋華賞に向かうことができるか。名手の手腕に期待したい。
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