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2020.09.17 12:00
JRA短距離王国・安田隆行厩舎「最後」の忘れ物!? 完全制覇へ古馬1200m以下で唯一勝っていないあのレース
編集部
「1200mで右に出る者がいないほどの実績を誇る安田厩舎ですが、意外にもアイビスサマーダッシュは4回挑戦して勝ったことがありません。というか安田厩舎自体、関西の厩舎ということもあって、今年も5月にサンライズカナロアが1度出走しただけ。通算でも5勝と1年に1勝するか、しないか、といったペースで、あまり新潟の芝1000mのレース自体に出走していないんですよね」(同)
2011年にはサマースプリント王になったカレンチャンを擁してCBC賞(G3)、函館スプリントS、北九州記念(G3)、キーンランドC(G3)と夏の短距離重賞を勝ちまくった安田厩舎。それでも肝心のアイビスサマーダッシュには出走すらなかった。
そんな「短距離王国」が、最もアイビスサマーダッシュに近づいたのが、2016年に3着したプリンセスムーンだ。駿風S(1600万下)、韋駄天S(OP)を連勝した安田厩舎には極めて珍しい千直のスペシャリストで、アイビスでも3番人気に推されていた。
しかし、プリンセスムーンは同年の秋に引退。約20年で最大のチャンスを逃すこととなった安田厩舎だが、その可能性は2世に託されている。
「2016年に引退したプリンセスムーンですが、昨年にロードカナロアとの第1仔が誕生しています。順調に行けば安田厩舎で管理する可能性が高そうですし、師の勇退前にこの馬でアイビスサマーダッシュに挑戦することがあれば盛り上がるでしょうね」(別の記者)
今年67歳の安田調教師は、4年後の2024年の2月一杯に定年で勇退する。プリンセスムーンの初仔がデビューした際は、その動向を楽しみに待ちたい。もし達成できれば、当然史上初の記録となるだろう。
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