
JRA「モーリス」「ジェンティルドンナ」など……まさに“七色”の豪華メンバー集結!? 秋のG1開催を前に重賞勝ち馬「○○」が「メインレース」で熱い戦い
先週11日、母に1997年の年度代表馬エアグルーヴ、姉にエリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴ、兄に香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を勝ち、種牡馬として活躍しているルーラーシップを持つ超良血馬ショパンが登録抹消となった。
ルーラーシップと同じ父キングカメハメハということもあって、デビュー戦を単勝1.5倍で迎えたショパンだったが、結果は5着。7歳まで走り、最後はセン馬になっての引退と、寂しい結末を迎えている。
そんな中、19日の中山競馬場ではレインボーS(3勝クラス)が行われる。
重賞などと比べると注目度の低い3勝クラスだが、今年のレインボーSは「レインボー」の名の如く、まさに“七色”の豪華絢爛メンバーが特別登録を行っている。登録馬22頭の内、7頭の「兄姉」が重賞勝ち馬なのだ。
ドナアトラエンテ→姉ジェンティルドンナ(ジャパンCでの2勝含む重賞9勝)
ルーカス→兄モーリス(天皇賞・秋など重賞7勝)
ミヤビパーフェクト→兄ミヤビランベリ(アルゼンチン共和国杯など重賞4勝)
ステイオンザトップ→姉ローブティサージュ(阪神JF、キーンランドC)
マイハートビート→兄サトノラーゼン(京都新聞杯)
カイザーミノル→姉エーポス(フィリーズレビュー)
スズカロング→兄スズカデヴィアス(新潟大賞典)
1200mのキーンランドC(G3)を勝利したローブティサージュ(ステイオンザトップ)や、2500mのアルゼンチン共和国杯(G2)を勝利したミヤビランベリ(ミヤビパーフェクト)など、兄姉の勝利条件もバラバラ。まさにバラエティーに富んだ、注目の1戦になろうとしている。
中でも注目は、現役時に海外も含めG1を6勝し、現在は種牡馬としての活躍が期待されるモーリス(ルーカス)、3歳時に出走したジャパンC(G1)で全盛期のオルフェーヴルを破った三冠牝馬ジェンティルドンナ(ドナアトラエンテ)の弟妹達だろう。
現役時のモーリスは、クラブ法人DMMドリームクラブの『DMMバヌーシー公式チャンネル』における騎手インタビューにて、川田将雅騎手が「(気性が)前向き過ぎて、1400mでも行き過ぎるところがあった」と話しているように、コントロールが難しかったようだ。
モーリスの弟であるルーカスも、むらさき賞(3勝クラス)に出走した際「折り合いに難しいところがあり、道中の消耗が大きかった」と騎乗したD.レーン騎手が振り返っている。管理する堀宣行調教師も、ハミ吊りや鼻革、舌縛りなど、馬具で矯正を試みており、その性格が兄モーリスに似ているのは興味深いところだ。
ジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテに関しては、これまで良馬場のレースしか経験がない。これまでに見せた瞬発力からも、重い馬場を苦手とする可能性は高そうである。こちらも稍重の京都記念(G2)で単勝1.6倍を裏切ってしまった姉同様の適性を持っているのではないだろうか。
今週の中山は、日曜までずっと「くもり」予報と、怪しい天気が続く様子。
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