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JRA「史上最高5億円馬」全兄サトノスカイターフがデビュー間近!! サトノ軍団本命候補は 「過去の悲劇」を払拭する走りを見せられるか

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“サトノ”の冠名でおなじみのオーナー里見治氏(名義はサトミホースカンパニー)。近年はG1勝利こそないものの、昨年は菊花賞(G1)でサトノルークスが8番人気ながら2着と好走。今春は皐月賞(G1)5着、日本ダービー(G1)では11着に終わったものの、ここからの巻き返しが期待されるサトノフラッグなど、有力馬を毎年のようにターフに送り出している。

 今年もサトノレイナス、サトノルーチェがそれぞれデビュー戦を勝利するなど、素質馬が順当に勝ち上がりを決めた。例年通り、「サトノ軍団」の馬が、2歳戦線やクラシックを盛り上げることになるはずだ。

 そんな「サトノ軍団」でひときわ高い注目度を誇っているのが、20日(日)中京競馬場の新馬戦(芝2000m)に出走予定のサトノスカイターフ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 サトノスカイターフは、父ディープインパクト、母シーヴ、母Mineshaftという血統を持つ。半姉のキャスリンソフィアはケンタッキーオークス(G1)を勝利した良血馬だ。2020年の1歳馬のセレクトセールでは全弟の「シーヴの2019」が史上最高落札額となる5億1000万円(税別)で落札されている。

 近親だけではなく、勿論サトノスカイターフ自身への期待も大きい。管理する池江調教師も「このレベルの馬なら、ダービーが目標になってくる」と話すほどの逸材と評判だ。

 新馬戦に向けて行われた1週前追い切りは、栗東のCウッドで併せ馬。古馬1勝クラスの僚馬を追走する形で行われたが、ディープインパクト産駒らしい切れ味鋭い脚を使い、6ハロン81秒8、ラスト12秒3のタイムを叩き出し、見事に先着してみせた。

「サトノスカイターフは全弟と違い、庭先で取引されたようです。セレクトセールに上場していれば、全弟に匹敵するだけの高額で落札されていたハズ。なぜそれが叶わなかったのかといえば、ノーザンファームが里見オーナーの“2年前の無念”を汲んだからだとウワサされています。

18年のセレクトセールで里見オーナーは『リアアントニアの2018』を2018当歳部門の最高落札額となる2億9000万円で落札しました。ところが同馬は、デビュー前にアクシデントが発生し、競走馬になることなく引退。そのときの“埋め合わせ”として、今回は里見オーナーを優先したのではないかと、いわれているんです」(競馬記者)

 高額馬がデビューすらままならなかった里見オーナーの落胆は想像に難くない。それだけに、サトノスカイターフに懸けた想いは強いはずだ。デビュー戦の鞍上を務めるのはC.ルメール騎手。“2年前の無念”を払拭させてくれるような走りを期待したい。

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