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【函館記念】ミスターシービー世代「超個性派」の大駆けから41年、難関ハンデ重賞で“鉄則”から導いた狙い目は【東大式必勝馬券予想】

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【東大式必勝馬券予想】
【東大式必勝馬券予想】

 今年も14日の函館競馬場A指定席が当選した。津軽海峡を渡る夜行フェリー、朝市のウニ丼、谷地頭温泉の朝風呂と心は踊る。去年は長澤まさみさんがプレゼンターに来るというので街全体が浮かれていた。

 今年は女優の岡田結実さんだそうだが、私の番組で父の岡田圭右さんにMCを務めていただいた関係で結実さんにも小学生の時にお会いしている。美しく成長された姿をこの目に刻めるのも嬉しい。

 さて、今年で第60回を迎える函館記念(G3・芝2000m)だが、3連覇のエリモハリアーを筆頭に60キロのハンデも問題にせず8番人気を嘲笑うかのように逃げ切った天皇賞馬エリモジョージ、いまだに破られぬレコード1分57秒8で駆け抜けダービー1番人気15着のウサを晴らしたサッカーボーイら個性派が歴代優勝馬に顔を並べる。

 その中でも超の付く個性派が昭和58年優勝のドウカンヤシマだ。デビューも函館で新馬・特別と連勝し4戦目、京成杯3歳Sで初重賞をゲット。明け4歳は共同通信杯13着、弥生賞4着と後の三冠馬ミスターシービーに歯が立たず、皐月賞出走をかけて挑んだスプリングSでは発馬機内で暴れて競走除外、春のクラシック断念の憂き目に。

 その後3連敗しデビューの地でリベンジを懸けたのが函館記念。前々年の桜花賞馬ブロケードが1番人気、翌年に天皇賞・春を制するモンテファストが2番人気、桜花賞馬リーゼングロス、皐月賞馬ハワイアンイメージもいる超強力メンバーの中、ドウカンヤシマは11番人気、しかしハンデは51キロ。不良馬場・曇り空の下13頭のゲートは開く。

 ドウカンヤシマは軽量を生かしてすぐさまハナを奪い、2番手に6馬身の差をつけ1000m通過は1分1秒2のスローペース。直線に入ると上がり3ハロン39秒3と逃げ脚衰えるも後続は極悪馬場にもがいて全く追いつけず、そのままブロケードに2馬身1/2の差をつけゴール。2年連続2度目の重賞制覇となった。

 この賞金加算で勇んで菊花賞に出走するも17着と惨敗。しかし古馬になってからが超個性派の本領発揮だ。5歳で東の金杯を5番人気、6歳で東京新聞杯を10番人気、7歳で朝日チャレンジCを3番人気、8歳で西の金杯を6番人気でそれぞれ制し、 “6年連続重賞制覇”という前人(馬?)未到の大記録を打ち立ててしまった。東西の金杯勝利という珍記録のオマケつきだ。「忘れたころにやってくる」「年に1度のドウカンヤシマ」と珍重されたが41年の歳月を経た今「穴馬は世代格差でやってくる」の東大式鉄則だったかと改めて思う。

 菊花賞4着から有馬記念を制したリードホーユーに始まって、ジャパンC(G1)で世界を相手に逃げ切ったカツラギエース、マイルは無敵のニホンピロウイナー、極め付きは天皇賞・秋(G1)で単勝1.4倍大本命のシンボリルドルフを単勝88.2倍で破ったギャロップダイナ……みな“ミスターシービー世代”なのだ。

 件の函館記念だって翌年・翌々年は同世代のウインザーノットが連覇している。ドウカンヤシマはその史上最強世代の一角だったのだ、と江戸城址(太田道灌築城で馬主がその末裔だそうだ)の通りすがりにでも思い出してほしい。

 ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 昨年はルビーカサブランカ2着決めつけ3連単とローシャムパーク&ブローザホーンの2頭軸3連複がW的中、ウハウハでグリーン車帰京ができた。夢よもう一度で今年の中山金杯(G3)を制したリカンカブール、アメリカジョッキークラブC(G2)勝ち馬のチャックネイトを1着に推す。

 どちらも前走のG1は負けすぎの感もあるが、東大式鉄則“ヌケヌケ(勝ち負けが交互)馬は頭にくる順番”に賭けたい。巴賞(OP)を逃げ切り快勝したホウオウビスケッツが人気になりそうだが巴賞1着馬の連勝は2005年のエリモハリアー以来ない。ただ“弱い4歳”と揶揄されながらもダービー上位馬の逆襲入着が宝塚記念(G1)のソールオリエンス&ベラジオオペラ、先週の七夕賞(G3)ノッキングポイントとトレンドになっている。ズバリ2、3着に決めつけよう。穴は一昨年の覇者ハヤヤッコと2、3歳の戦績がドウカンヤシマっぽいオニャンコポンだ。

 当日の夜7時45分からは恒例の函館港花火大会が開かれ町は浴衣の人々で賑わう。今年もドカンと当てて高級ホテルからグラス片手にスターマインを楽しみたいなあ。外れても帰路の津軽海峡フェリーから眺められるようだ。皆様もひと夏の思い出にいかがでしょう。(一部敬称略)

尼崎昇

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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