【エプソムC(G3)】稀代の最強クセ馬エイシンヒカリ×武豊、世界一への飛躍! これがレジェンドのなせる業か【東大式必勝馬券予想】
安田記念も見事に的中! 東大式必勝馬券予想が絶好調
6月から2歳新馬戦が始まった。私も1日付けで42年勤めた日本テレビを晴れて退職、フリーライター初戦の安田記念は本命ナミュール、特注ロマンチックウォリアーで幸先良いスタートを切れた。
これからも若駒たちに負けぬよう東大式鉄則で馬券道に盈進する所存です。よろしくお願いします!
忘れられない武豊騎手×エイシンヒカリ
今週末6月9日(日)は「エプソムC」(東京・芝1800m)。第1回は1984年で私の日テレ入社翌年というのも縁を感じる。安田記念から宝塚記念までのG1の谷間に咲くG3だが、歴代優勝馬にはプレクラスニー、マーベラスサンデーら後のG1馬や、スズマッハ、アメリカンボスらG1・2着馬を輩出しており、軽くは扱えない中距離重賞だ。
思い出のレースは先に“盈進”と振っておいたが、エイシンヒカリが勝った2015年の一戦。馬主は赤、黒縦縞の勝負服でおなじみ栄進堂だ。
父にディープインパクトを持つエイシンヒカリは、体質の弱さからデビューが4歳4月の未勝利戦となるが、そこから圧勝の連続。芝1800m~2000mのレースを 4連勝し、瞬く間にオープンまで上り詰める。
そして迎えた初の左回り府中・2000mのアイルランドT(OP)で、ファンは競馬史にも残ろうかという衝撃的光景を目の当たりにする。前半1000mが58秒2の超ハイペースで逃げ、後続に10馬身差をつけたエイシンヒカリは直線で内に進路を取って逃げ切り態勢と思いきや……残り400mで何を考えたか急に観客席に向かって走り出し、空いた内側には後続馬が殺到、エイシンは外ラチすれすれでゴールした。
B指定席にいた私には、角度的に負けたように見えた。しかし結果は、2着に3馬身半差をつける快勝でデビュー5連勝となる。その後、重賞初挑戦のチャレンジCをなぜか9着と凡走、休み明けの都大路Sを楽勝して挑んだのがエプソムCだった。
ファンにはアイルランドTの大ヨレが頭をよぎったか、1番人気はサトノアラジンに譲りエイシンヒカリは初の2番人気。晴れ良馬場の下、13頭のゲートが開く。ゲシュタルトが飛び出すが、すぐエイシンがハナを奪い、武豊を背に後続をひきつけながらの逃げでリードは約1馬身、よどみない流れで直線に入る。
エイシンは内に進路を取るが、これがレジェンド武豊のなせる業か今度はまっすぐ走りスタンドの観客は安堵。残り200mでやや外にヨレ、その内からC.ルメール騎乗のサトノアラジンが鋭く伸びマッチレースとなるが決して抜かせず、クビの差振り切って先頭ゴール、初重賞制覇となった。
その後は皆様ご存じの通り、毎日王冠1着、天皇賞・秋9着を経て挑んだ海外G1・香港Cを逃げて優勝。翌年フランス・シャンティイ競馬場で行われたG1イスパーン賞で後続を8馬身突き放し大勝。ワールド・ベスト・レースホース・ランキングでジャスタウェイ以来の日本馬単独首位となり“世界一”の栄誉を獲得した。
生涯成績は15戦10勝、負けたレースはすべて6着以下、この稀代の最強クセ馬の名を諸兄も記憶にとどめられたい。
ルージュリナージュを2、3着の奇策で大万馬券を狙い撃つ!
ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。“第2のエイシンヒカリ”を狙うにはちょっと足りないかなと思う小粒だが、なかなか面白い面々が揃った。
ズバリ、2(3)着の軸には全4勝が左回りで前走ヴィクトリアマイル(G1)も0.4秒差5着と好走したルージュリナージュを推す。そして頭(1着)は、エイシンヒカリと同じ父で、先週もヨーホーレイクが鳴尾記念(G3)を制したディープインパクト産駒トゥデイイズザデイ、香港ヴァーズを1番人気で8着もセントライト記念(G2)を快勝しているレーベンスティール、前走快勝で本格化したかもの良血グランディアの3頭をマーク。3(2着)は手広く流しての三連単フォーメーションで大万馬券を狙い撃つ!
押さえはトゥデイと3連勝中ジェイパームスの2頭軸3連複。エイシンヒカリの方は種牡馬成績がパッとしていないが、先日エイシンスポッターが安土城S(OP)を勝ち、父と自身の重賞初勝利を目指している。エイシンヒカリも、私も第2の人生の“栄進”を願ってやまない。(一部敬称略)
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