
【安田記念】“ジャパンC彷彿”の豪華メンバーが顔を揃えた30年前…今年の狙いは“フーちゃん”にも重なるアノ馬?【東大式必勝馬券予想】

のっけから私事で恐縮だがダービーデーに42年勤めた日本テレビの退職パーティーを開いていただいた。中山秀征さんが発起人で、上戸彩さん、デヴィ夫人、草野仁さんらをお迎えして大盛況で終え一生の思い出となった。
そのため日本ダービー(G1)は事前にネット購入しておき終宴後にJRAアプリで録画観戦となったのだが結果は……用心のため買っておいた大本命・ジャスティンミラノ2着固定の1着は人気の盲点~3着は善戦マンの3連単(22万9910円)が的中していた!
京成杯(G3)2着のアーバンシックは4番人気、それなら同レースで彼を退けたダノンデサイルがひょっとして?の予想がズバリ‼ 3着シンエンペラーは連続2着の後の皐月賞(G1)が5着と着を拾いやすい馬だ。生観戦に間に合った目黒記念(G2)は強い5歳シュトルーヴェ1着固定でこれもいただき!宴会の赤字も埋められ“最幸”の一日となった。
そこで6月2日は晴れて“本職・競馬ライター”となる最初のG1、安田記念(東京・芝1600m)だ。春のマイル王決定戦、思い出のレースは1994年、牝馬ノースフライトが勝った一戦で今年の出走馬状況に似たところもあるから参考にされたい。
育成の遅れからデビューが春のクラシック戦線真っ只中の4歳(馬齢は当時呼称)5月になったノースフライトは新潟の未出走戦を9馬身差、続く今で言う1勝クラスの特別戦を8馬身差で連続圧勝。2勝クラスを5着に敗れたものの2クラス格上挑戦で挑んだ府中牝馬S(G3・当時)を古馬相手に快勝、エリザベス女王杯(G1)は“ベガはベガでもホクトベガ”には負けたが、二冠牝馬ベガを3着に退け連対を守る。
その後、重賞3連勝で駒を進めたのが安田記念。前年から国際競走となり、前哨戦・京王杯スプリングC(G2)を勝ったスキーパラダイス(仏)を筆頭にサイエダティ(英)、ドルフィンストリート(仏)、ザイ―テン(UAE)といった外国実績馬が顔を並べジャパンC級の豪華メンバーとなった。主戦・武豊を1番人気スキーパラダイスに譲った角田晃一騎乗のノースフライトは5番人気で小雨ながら良馬場の下、16頭のゲートは開く。
勢いよく飛び出したマザートウショウを制してマイネルヨースがハナに立ち、やや出遅れ気味のノースフライトは後方集団。1000m通過56秒9の超ハイペースでレースは進み、直線に入るとキタサンブラックの母父として知られるサクラバクシンオーが先頭に立つ。残り1ハロンでノースフライトが外から襲いかかりそのままゴールまで押し切りG1初制覇となった。
2着には大外から追い込んだ日本の5歳牝馬トーワダーリン、3着は外国馬ドルフィンストリートでサクラバクシンオーは4着、1番人気スキーパラダイスは5着がやっと。外国馬優勢の前評判だったが日本馬のワンツーで馬連1万4210円。当時は3連単も馬単も無かったから、波乱の高配当と言ってよい。
ノースフライトの担当厩務員は当時珍しかった女性でしかも京大卒の才媛。彼女が愛馬を「フーちゃん」と呼んでいたことからファンにもその愛称で親しまれ、フーちゃんブームの中、同年秋のマイルCS(G1)も制し、JRA賞最優秀5歳以上牝馬を花嫁道具に引退した。
ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。
今年の狙いは“フーちゃん”にも重なるアノ馬?
香港から19戦14勝、国際G1を4連勝中のロマンチックウォリアーと強豪ヴォイッジバブルの2騎が参戦、盛り上がっているが前者は久々のマイル、後者は前々走ドバイターフ(G1)13着大敗が気になる。ここはジャパンC同様、地の利がある日本馬に配当の妙味アリ。状況も実績も“フーちゃん”に似た5歳牝馬ナミュールを本命に推す。
前走のヴィクトリアマイル(G1)8着は明らかな出遅れ、前々走ドバイターフは僅差2着で国際的にも実績は見劣りしない。2着も歴戦のマイルG1馬セリフォスか彼を前走マイラーズC(G2)で退けたソウルラッシュ、評判の香港勢は3着までと考え“歴史は繰りかえす3連単”で勝負!
押さえは“終わってみればやっぱり強かった”かものロマンチックウォリアーを1頭軸に前述日本勢3頭の3連複とガイアフォース、ジオグリフも含めた3連複フォーメーション。
私も日本テレビプロデューサーという職を失う緒戦、競馬ライターとしての本職を全うできるよう的中に努めます。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
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