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JRAコントレイルに“ボコボコ”も「恒例行事」!? 追い切り“惨敗”ステイフーリッシュにオールカマー(G2)激走気配

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 27日、中京競馬場で神戸新聞杯(G2)が開催される。注目を集めるのは、菊花賞(G1)で無敗の3冠に挑むコントレイルだろう。

 23日に行われた最終追い切りは栗東・坂路コースで、4ハロン51秒6、ラスト12秒5の好時計をマーク。矢作芳人調教師も「何も言うことはないです」と仕上がりに自信を覗かせた。前哨戦から高いパフォーマンスを見せてくれそうだ。

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 だが、一部のファンの間で注目を集めたコントレイルの追い切りは、ステイフーリッシュ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)と併せた1週前追い切りの方だったかもしれない。

 16日の1週前追い切りは栗東・CWコースで、ステイフーリッシュとタケルラスティ(1勝クラス)と3頭併せで行ったコントレイル。僚馬2頭を先行させる形だったが、余裕の手応えで2頭を抜き去り、ステイフーリッシュに3馬身差、タケルラスティに2馬身差をつける圧巻の内容だった。

 神戸新聞杯と同日に行われるオールカマー(G2)に出走を予定しているステイフーリッシュを突き放す走りは、コントレイルの仕上がりの良さを象徴するものだった。

 その一方、相手がコントレイルとはいえ、3歳馬に完敗の内容だったステイフーリッシュは不安に思われるかもしれない。だが、その必要はなさそうだ。なぜなら、コントレイルとステイフーリッシュの“スパーリング”はこれで3回目、過去にも同様のことがあったからである。

 1回目はコントレイルにとって皐月賞(G1)の2週前追い切り、ステイフーリッシュにとって大阪杯(G1)の最終追い切りだった。この時は、馬なりのコントレイルと一杯のステイフーリッシュが併入。本番でステイフーリッシュの結果は9着だったが、さすがにG1は荷が重いという背景もある。

 2回目はコントレイルにとって日本ダービー(G1)、ステイフーリッシュにとって目黒記念(G2)の1週前追い切り。1秒1先行したステイフーリッシュだったが、最終的にはコントレイルに0秒2遅れという結果だった。だが、目黒記念の結果は57.5キロのトップハンデを背負いながら3着に好走した。

 もはや、コントレイルにステイフーリッシュが“ひれ伏す”のは「恒例行事」となっている。その過去2回の本番での結果を見る限り、コントレイルに完敗の内容だった1週前追い切りを心配する必要はなさそうだ。

「ステイフーリッシュの最終追い切りは、あまり目立った内容ではありませんでした。ただ、もともと稽古で動くタイプじゃないので心配する必要ありませんね。

今回、オールカマーはステイフーリッシュにとって好条件に思われます。中山コースは2着2回、3着1回と複勝率100%ですし、2200mという距離も1勝、2着2回、3着1回でこちらもすべて馬券圏内。メンバーは揃いましたが、好走必至ですよ」(競馬記者)

 さらに、2200mの持ち時計ではステイフーリッシュの2分11秒0がメンバー最速。フィエールマンらの有力馬を脅かす存在になってもおかしくないだろう。

 27日は神戸新聞杯をコントレイル、オールカマーをステイフーリッシュが制し、矢作調教師に東西重賞制覇を贈ることができるだろうか。1週前のアツい練習の成果に期待したい。

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