JRAモーリス産駒の「真打」ルペルカーリアに不吉なデータ。超良血馬が直面する“鬼門”攻略のヒントはサートゥルナーリアにあり!?
注目の2歳馬がついにベールを脱ぐ。
27日、中京5Rの新馬戦(芝2000m)で超良血馬ルペルカーリア(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)がデビューする。
母シーザリオはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアと、3頭のG1馬を輩出した名牝。いずれも父が違うという点も高く評価されている。今回デビューするルペルカーリアの父はモーリスということで、これまでの兄弟と違うことも注目を集めている要因のひとつだ。
気性難が玉に瑕だった兄達と違って、友道調教師は「おとなしい。折り合いがつきそう」と話していることもプラス材料だろう。ファンの間ではデビュー前から既に「ダービー候補」と言われるほどで、期待の大きさは相当なものである。
24日の最終追い切りは栗東DPコースで、6ハロン82秒7、ラスト11秒4をマーク。先週の段階では、今週の追い切り次第でデビューを1週スライドさせる可能性があったが、文句なしで出走することになった。
鞍上の福永祐一騎手は今年の2歳戦で圧倒的な強さを誇っていることも心強い。これまでの成績は[21-9-10-13/53] で、勝率39.6%、複勝率75.5%の驚異的な数字を残している。2歳戦はとりあえず同騎手を抑えたほうがいいとも言える存在だ。
当日のメインレースは3冠を目指すコントレイルが出走する神戸新聞杯(G2)。ルペルカーリアが勝利できれば、福永騎手は来年のクラシックも賑わすことに一歩前進となるだろう。
だが、モーリス産駒のルペルカーリアにとって、中京芝2000mが重くのしかかりそうだ。
現在、2歳リーディングでトップに立つモーリス。現役時代はマイル王として名をはせたが、種牡馬としては距離不問に産駒が活躍している。これまでに行われた2歳の2000m戦で最多の3勝を挙げており、ルペルカーリアに距離の壁はなさそうだ。また、中京コースも[2-2-1-9]で勝率14.3%とまずまずの成績である。
だが、中京芝2000m条件になると、モーリス産駒は3頭が出走して1度も掲示板にすら載っていない。出走馬も1番人気と3番人気がいたことから、期待馬が結果を出せていないことがわかる。
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