JRA国枝栄調教師「これはマズいな」ブルメンダール“やり過ぎ”オッズに困惑!? 川田将雅「接戦を制するあたりは、やはり能力の高さ」晩成血統に底知れぬ可能性
期待の良血馬が2着馬の猛追を凌ぎ切った。
21日中山5Rの新馬戦。ハナ差で勝利を掴んだのは、1番人気のブルメンダール(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)だった。
本馬はキャロットクラブの所属馬だが、マイルチャンピオンシップ(G1)をラストランで制した母ブルーメンブラットも同クラブ所属馬だっただけに、クラブゆかりの血統といえるだろう。
ブルーメンブラットの8番目の仔として産まれたブルメンダールは、追い切りの動きからもレース前から大きな注目を集めていた。
「17日の追い切りでは、セントライト記念(G2)に出走したサトノフラッグを含めて3頭併せを行ったのですが、“主役”であるサトノフラッグが追いついて来るまで、鞍上が何度も後ろを振り返る抜群の手応えでした。
決してサトノフラッグが走らなかった訳ではありませんし、ブルメンダールの2歳馬離れした動きが目を引く最終追い切りでしたね」(競馬記者)
重賞勝ち馬であるサトノフラッグに騎乗していた戸崎圭太騎手が「これ、動きますね」と乗りたそうにしていたというのだから、1番人気に推されたのも納得だ。
だが、実際のレースでは思わぬ苦戦を強いられた。
16頭のフルゲートで行われた芝1600mのレース。1枠2番と内目の枠から抜群のスタートを切ったブルメンダールは、2列目の最内という絶好のポジションを確保する。道中は少しかかるような面も見せたが、終始抜群の手応えで最後の直線へ。「最後に迫られたので、さすがにヒヤッとしました」と国枝調教師が語ったように、2着馬をハナ差凌いでの辛勝となった。
本馬の単勝オッズは最終的に2.1倍。あの「超抜追い切り」からか、レース前には1倍台後半までオッズが下がる場面も見られた。
これには国枝調教師も「最終的には2倍台だったようですが、少し前まで1倍台のオッズでしたし、これはマズいな……大丈夫か……なんて心配して思っていたんですけれどね(苦笑)」とキャロットクラブの公式HPでコメント。
「モーリス産駒でいうと、藤沢和雄厩舎のカランドゥーラが未勝利の身ながらコスモス賞(OP)で2着と健闘しました。ですが、確勝と思われた次の未勝利戦でも2着と惜敗。終いが切れないイメージで、相手なりという印象が強いですね」(別の記者)
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA和田竜二「上でも通用する」ナムラメーテル3馬身差完勝デビュー! 調教師「距離は延びた方がいい」牝馬クラシックに新星登場
JRA川田将雅「落馬」も福永祐一タイセイアゲイン8馬身差圧勝!「これだけの脚を使える馬は、なかなかいない」ダート界に「超大物」登場の予感
JRA「悲運の名馬」の妹サヴァニャンが初陣! 「2.1億円馬」は“ジンクス”を超えられるか……金子真人オーナー唯一の「弱点」とは
JRAデアリングタクトの前祝いなるか!? “激安”全妹マオノジーナスに「2冠牝馬の“弟妹”は大成しない」ジンクスがのしかかる……
JRA国枝栄厩舎「大物2歳」がサトノフラッグを圧倒!? 1週前にはカレンブーケドールも一蹴……名門厩舎の「隠し玉」がいよいよデビュー!