GJ > 競馬ニュース > 「異色」のベテラン騎手  > 2ページ目
NEW

東京スポーツ杯2歳S(G3)に「異色」のベテラン騎手が参戦……「昨年0勝」の男が騎手人生のラストチャンスに全霊を尽くす!

【この記事のキーワード】, ,

「岩部純二」という名を聞いて「ああ、あの騎手か」といえる競馬ファンはそう多くないはずだ。そこまで言えば「新人騎手の初重賞挑戦」となるのがお決まりだが、岩部騎手は藤田菜七子騎手と同期どころか、今年で40歳。デビュー23年目になる大ベテランだ。

 どちらかといえば、競馬ファンに馴染みの薄い障害レースの名手でもない。岩部騎手の通算障害成績は4着が1度あるだけ。

 そんな「マイナー騎手」がデビューしたのは1994年。同期には関西の幸英明騎手や、関東の吉田豊騎手などがいる。無論、この2人のように活躍していれば、今なお騎手を続けていてなんらおかしくはないが、岩部騎手はデビュー初年度わずか5勝といきなり躓いている。

 2年目こそ18勝を挙げて飛躍のきっかけを掴んでいるが、実はこれが岩部騎手の23年のキャリアの中での最多勝タイ記録。JRAでの勝利としては1998年にもう一度18勝を挙げているが、他は大半が1ケタ勝利。23年間で133勝しかしていないのだから、それも当然なのかもしれない。

 近年は厳しい”生存競争”に敗れた多くの若手騎手が、まだ20代半ばで騎手引退をする時代。多少儲けが下がっても、生活が安定する厩務員や調教助手の道を選択する騎手は決して少なくない。そんな中、これだけ長く細々と弱肉強食の世界を生き抜いている岩部騎手のような存在は本当に稀有で、まさに「異色の騎手」である。

東京スポーツ杯2歳S(G3)に「異色」のベテラン騎手が参戦……「昨年0勝」の男が騎手人生のラストチャンスに全霊を尽くす!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛