JRA「G1級」サトノインプレッサ課題克服で素質開花へ! 毎日王冠(G2)サリオス逆転に強烈な追い風も

11日(日)には、東京競馬場で毎日王冠(G2)が行われる。大本命サリオスと同じ3歳馬、サトノインプレッサ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)にも注目が集まる。
8日時点の『netkeiba.com』予想オッズではサリオスが単勝1.2倍、サトノインプレッサが5倍台でこれに続く。初めて対戦した前走の日本ダービー(G1)では、2着サリオスと4着サトノインプレッサの差は0秒3。ともに今回は適距離に戻り、その実力差がある程度わかるだろう。果たしてサトノインプレッサはサリオスを逆転する可能性はあるのだろうか。
サトノインプレッサがサリオスに先着するために必要不可欠なのが、ゲートの克服だ。7日の最終追い切り後に、矢作調教師は「ゲート練習を繰り返しているのですけれども、なかなか練習では大人しいんだけど競馬に行くといろいろと暴れてしまうので……」と課題を挙げている。
これまでデビューから5戦して、ほぼスタートで立ち遅れているが、それでもデビュー3連勝を飾った素質は本物。サトノインプレッサに対する陣営の期待は大きい。
矢作調教師はダービー前に「東京コースは絶対に合っている」と話していた通り、ダービーでは距離の壁を越えて、4着に健闘。休み明けでも「伸びしろが大きい馬だと思いますし、元々G1級の素質があると思っています」と矢作調教師のトーンは高い。

鞍上には絶好調の戸崎圭太騎手を配した。戸崎騎手は8月中旬以降の2か月弱で重賞を3勝(関屋記念、新潟2歳S、オールカマー)。昨秋の落馬負傷からの完全復活を果たしたといっていいだろう。
矢作厩舎も46勝でリーディング首位を快走。さらに7日には、このタッグでジャスティンが東京盃(G2)を制覇するなど勢いもある。
また、週末にかけての天気もサトノインプレッサには追い風となりそうだ。7日に沖縄県の東海上を北西に進んでいた台風14号。8日に進路を東よりに変え、週末にかけて日本列島の広い範囲でかなりの降水量が予想されている。毎日王冠が開催される東京競馬場付近の雨のピークは土曜夜となる見込み。レース当日は不良もしくは重馬場になることは間違いない。
もし良馬場なら、昨年のサウジアラビアRC(G2)を2歳コースレコード、朝日杯FS(G1)をレースレコードで制したサリオスを下すのは至難の業。持ち時計で劣るサトノインプレッサにとって週半ばから降り続く雨はプラスとなる可能性が高い。
デビューから重、重、稍重の馬場で3連勝したサトノインプレッサ。天を味方に、世代屈指のマイラーを破り、G1級素質の一端を見せることはできるだろうか。
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