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JRA天皇賞・秋(G1)アーモンドアイに立ちはだかる「高い壁」。女傑ウオッカ・ブエナビスタも越えられず……。芝G1・8勝以外に思わぬジンクスが

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JRA天皇賞・秋(G1)アーモンドアイに立ちはだかる「高い壁」。女傑ウオッカ・ブエナビスタも越えられず……。芝G1・8勝以外に思わぬジンクスがの画像1

 デアリングタクトとコントレイルの無敗3冠に続き、3週連続の偉業達成が期待される天皇賞・秋(G1)。11月1日に東京競馬場で開催される、芝2000mの舞台で主役を張るのはもちろんアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 登録時点で12頭という少頭数になった今年の秋の盾。アーモンドアイが勝てば、史上最多となる芝のG1・8勝目(海外含む)を挙げることになる。自身を含め、これまでシンボリルドルフ、ディープインパクトなどの名馬7頭が7勝で並ぶ。平成と令和の2つの時代でターフを駆けた女傑の記録更新にファンの視線が集まる。

 アーモンドアイが芝G1・8勝目と同時に見据えるのが天皇賞・秋連覇だ。実は、同じ天皇賞でも春に比べると秋は連覇の難易度が極めて高い。

「春の盾は淀の3200mという長距離レースということもあって、ステイヤータイプの馬のリピートが目立ちます。ライバルの1頭でもあるフィエールマンは、昨年と今年の天皇賞・春を連覇したばかり。天皇賞馬の天皇賞再挑戦が可能になった1981年以降、フィエールマン以外にメジロマックイーン(1991-92年)、テイエムオペラオー(2000-01年)、フェノーメノ(2013-14年)、キタサンブラック(2016-17年)が春の盾を連覇しています。

一方で、天皇賞・秋連覇は、2002年と03年のシンボリクリスエスしか達成していません。天皇賞・秋が3200mから2000mに変更されたのは、グレード制が導入された1984年でした。それ以降、連覇を狙って翌年に出走してきた馬は12頭いましたが、その成績は決して良くありません」(競馬誌ライター)

【天皇賞・秋連覇を狙った馬の成績、グレード制導入後】
1986年 ギャロップダイナ/4着
1997年 バブルガムフェロー/2着
2001年 テイエムオペラオー/2着
2003年 シンボリクリスエス/1着
2005年 ゼンノロブロイ/2着
2007年 ダイワメジャー/9着
2009年 ウオッカ/3着
2011年 ブエナビスタ/4着
2012年 トーセンジョーダン/13着
2013年 エイシンフラッシュ/3着
2015年 スピルバーグ/10着
2016年 ラブリーデイ/9着

 シンボリクリスエスをはじめ、テイエムオペラオーやバブルガムフェローなど、その時代を彩った名馬たちも、連覇の壁に阻まれてきた。アーモンドアイと同じ牝馬のウオッカとブエナビスタも連覇を期待され1番人気に支持されたが、ともに連を外している。

 アーモンドアイは、国内最後となる可能性が高いレースで、17年ぶりの連覇と芝G1・8勝目を同時に狙っている。かなり高い壁だが、超えることができるだろうか。

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