
JRAアルゼンチン共和国杯(G2)「自滅の刃」荻野極にファンは不満爆発!? サンレイポケット「痛恨」6着…… 見せ場十分も明暗分けたのは
8日、東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)は、C.ルメール騎手の3番人気オーソリティが快勝。5月の青葉賞(G2)以来のレースは、前走から12キロ増のデビュー最高体重での休み明け。余裕残しを懸念する声を覆し、秋のG1挑戦に弾みをつけた。
初コンビとなったルメール騎手は「今日は休み明けでコンディションが少し心配でした」と振り返りつつも、「坂を上ってトップスピードになって、ゴールまで止まりませんでした」とパートナーの走りを絶賛。
続けて「木村先生や厩舎スタッフのみなさんがすごく良い仕事をしてくれました」と、関係者への感謝の気持ちを忘れない謙虚さも、秋の重賞戦線で好騎乗を連発している名手の心に余裕を生み出している秘訣なのかもしれない。
その一方、オーソリティを上回る2番人気の支持を受けながらも、6着に敗れたのがサンレイポケット(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)だ。
重賞初挑戦となった新潟記念(G3)を3着に好走。続いて毎日王冠(G2)でも3着に入って本格化を予感させていた。東京コースを大の得意としていたジャングルポケット産駒だったことも、人気に拍車が掛かった理由だろう。
しかし、サンレイポケットは手応えよく直線に入ったものの、伸び切れずに6着と敗れ、待望の重賞勝利とはならなかった。
手綱を取った荻野極騎手はレース後、「道中は我慢が利いていた。向こう正面で他馬とぶつかるところがあって、そのあたりですかね。内の悪いところを通りながら良く頑張っている」と敗戦を振り返った。
だが、この荻野騎手の騎乗に対し、不満を持った競馬ファンも少なからずいたようだ。ネットやSNSでは「なぜ内?」、「お前が頑張れよ」、「騎手のせい」などの辛辣な意見も出ていた。
サンレイポケットは絶好の手応えだったにもかかわらず、馬場の荒れた内を通ったことで外を通った馬に伸び負けした格好となってしまった。3着に入ったサンアップルトンとのタイム差が0秒1と僅差だったことも、コース取り次第では馬券圏内に入れたのではないかと感じたのかもしれない。
「今年の東京開催は例年より馬場の傷みが進んで時計の掛かる馬場状態でした。アーモンドアイが連覇した天皇賞・秋の勝ち時計も、昨年の1分56秒2から今年は1分57秒8と大きく落ち込んだことが、女王が思わぬ苦戦を強いられた理由とも考えられます。
また、現在の芝コースは明らかに内側が荒れている状況です。いかにロスのないコース取りで直線を迎えつつ、荒れた内を避けることができるかというのも騎手の腕の見せ所といえるでしょう。
3番手の好位から見事な進路取りを披露したルメール騎手や、外から追い上げた2着ラストドラフトの戸崎圭太騎手、ゴール直前で3着に食い込んだ柴田善臣騎手はいずれもリーディング経験もある腕達者でした」(競馬記者)
これに対し、サンレイポケットは直線入り口から最後まで、伸びない内を走らされることになってしまった。着差が着差だけに、外に進路を取っていれば……という見方をされても仕方がなかったのかもしれない。
荻野騎手にとって残念だったことは、ローカル3場で騎乗することが多いため、東京競馬での経験の少なさが響いた結果だったともいえるだろう。
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