JRA武豊を背に「15冠」ベビーが御出まし! 母凱旋門賞馬×G1・10勝の「世界的良血馬」が全兄のリベンジに燃える!!
G1・6勝ブエナビスタを母に持つブエナベントゥーラ(父モーリス)、アパパネ×ディープインパクトの12冠ベビー・アカイトリノムスメなど、今年も絵に描いたような良血馬がデビューを飾り、競馬ファンからの視線を集めた。
11月も半ばになったため、そんな超良血馬たちのデビューもそろそろ頭打ちかと思われていたが、今週末、それらに負けず劣らず素晴らしい血統背景を持つ良血馬が登場するという。それが、オンラインドリーム(牝2、栗東・武幸四郎厩舎)だ。
同馬の父馬は10~12年にかけて14戦14勝、G1・10勝をあげた怪物・フランケル。母馬のデインドリームも11年の凱旋門賞(仏G1)、翌年のKジョージ6世&QES(英G1)などを勝ち、G1・5勝を記録した世界的な名牝だ。
オンラインドリームは武豊騎手を背に23日(月・祝)東京新馬戦(芝1400m)でデビュー予定。馬体重は420キロ前後と比較的小柄であるものの、父馬と母馬合わせて「15冠」を数える世界的良血馬が、武豊騎手とコンビを組むとあって、胸を躍らせるファンも多いことだろう。
だが、両親が成績を残しているといえども、その産駒も走るとは限らない。良血馬と呼ばれ、多くの期待や注目を集めたものの大成することができずに、勝負の世界から去ることになった前例はごまんとある。
ましてやオンラインドリームは、全兄ソリッドドリームが結果を残せなかっただけに、楽観視することはできない。
ソリッドドリームは所有する社台レースホースから、1口の募集額を300万円(40口)に設定するなど大きな期待が懸けられていた。だが、ゲート試験後に右前脚膝の手根骨はく離骨折。全治6カ月の重症を負ってしまう。
その後、紆余曲折を経て、2018年に3歳未勝利(ダ1400m)で遅いデビューを飾るも14着と惨敗。続いて芝のレース(芝1200m)を試されたがこちらも14着。その結果を受けて、JRAからホッカイドウ競馬へ移籍することになった。
移籍後は気性難を考慮し、セン馬となり再起を図ろうとしたソリッドドリームだったが、ケガとの戦いは続き、結局門別競馬で1戦(2番人気5着)したのみで現役を引退することとなった。
苦難の連続だったソリッドドリームとは違い、オンラインドリームはここまで順調に進んでいる様子。ここから全兄の無念を晴らすかのような活躍が期待される。
そしてこのオンラインドリームが結果を残すことができれば、後々に母馬デインドリームが海を渡り、日本で繁殖牝馬として共用されるというプランも浮上するかもしれない。もしそれが叶えば、フランケルだけではなく、ドゥラメンテやモーリス、エピファネイアなどと配合され、日本の競馬界をさらに盛り上げる産駒が誕生する可能性もあるだろう。
オンラインドリームにはその名の通り、ホースマンやファンたちのさまざまな“夢”を叶える存在となってもらいたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA「川田将雅×中内田厩舎」ダノンプレミアムの後継者が誕生!? ダノンジェネラル切れに切れた…… セレクトセール「1億5000万」の良血馬は父ドゥラメンテ
JRA C.ルメール「アーモンドアイ2世」圧巻デビューで武豊の記録更新!「次はもっといい」出遅れルージュアドラブル“異次元”の33.6秒
JRA「大器の片鱗」オヌール見せた極上の切れ! 武豊「ヒヤヒヤした」……スケールの大きさは全姉デゼル以上か
JRA「大物問題児」武豊ディープモンスターが汚名返上の快勝劇! 「上手に競馬してくれた」放馬→競走除外の屈辱デビュー戦も“追試”をクリア
JRA矢作芳人厩舎から「リスグラシュー全弟」がデビュー! 「ジョッキーが自信を持っている」赤っ恥をかいた若手騎手が汚名返上へ