
JRA C.ルメール「アーモンドアイ2世」圧巻デビューで武豊の記録更新!「次はもっといい」出遅れルージュアドラブル“異次元”の33.6秒
14日、東京競馬場で行われた6R新馬戦は、2番人気のルージュアドラブル(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎)が勝利。鞍上のC.ルメール騎手は、これがJRA通算1300勝の節目となった。
11頭立てで行われた芝1400mのレース。スタートで出遅れたルージュアドラブルは中団やや後方で脚を溜めると、最後の直線で外に持ち出されてからは異次元の伸び脚。鞍上のルメール騎手が「直線で大外に出してから、すごくいい反応」と振り返った通り、あっという間に先頭に並びかけると、上がり33.6秒の末脚で2馬身半突き抜けた。
「2着フレーズバニーユも3着馬を4馬身突き放す強い競馬をしたんですが、手応えが違い過ぎましたね。結局、ルメール騎手は一度もムチを使っていないように、このメンバーではルージュアドラブルが何枚も上手でした。
レース後、ルメール騎手が『物見をしていて道中の手応えは良くなかった』と話している通り、まだまだ幼い面がありますが、走りは大きなスケールを感じさせるもの。ロードカナロア産駒だけに現状はマイル前後が主戦場になりそうですが、精神面が成長すれば距離もこなせるかもしれません」(競馬記者)
ルメール騎手に国枝厩舎、そしてロードカナロア産駒の牝馬といえば、やはり大先輩のアーモンドアイが想起される。衝撃的なデビュー戦を飾っただけに、ネット上の一部の競馬ファンからは早くも「アーモンドアイ2世」を“襲名”されたようだ。
「まだ比べるのは可哀そうですが、アーモンドアイも1400mでデビューしていますし、今日の内容なら先々も楽しみな馬です。
この日も390kgと入厩当初からずっと馬体重が課題になっているルージュアドラブルですが、重賞2勝と活躍したお母さんのココロノアイも448kgでデビューして472kgで引退したように、まだまだこれから成長の余地があるでしょう。馬体がしっかりしてくれば、来春のクラシックでは、この馬にルメール騎手が乗っているかもしれませんよ」(同)
また、JRA初騎乗から6215戦目だったこのレースで通算1300勝を達成したルメール騎手は、武豊騎手の7022戦を上回る最速ペース。今年もこれで179勝目と、自身が持つ年間最多勝記録215勝の更新も視野に入っている。
「次はもっといい手応えになると思う」
レース後、そうルージュアドラブルを評価したルメール騎手。最愛のパートナー・アーモンドアイは今月のジャパンC(G1)での引退が発表されたばかりだが、再び大きな夢を見せてくれるかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「ルールですので仕方ありませんが……」現役JRA騎手も警鐘を鳴らす現行ルールの欠陥!? 陣営も頭を悩ます「除外ラッシュ」の真相
JRA横山典弘「藤沢和雄と電撃和解」!? 「約5年ぶり」コンビ結成で「コディーノ事件」雪解けか
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 競馬界で「日向坂46」が存在感発揮!? JRAあのレースでも起こる「珍現象」が大井競馬で発生。レース前に知っておくべきだった意外な「盲点」とは
- 府中の大ケヤキ、実は「偽名」だった!? 伐採試みた作業員が死亡、サイレンススズカも散った「魔の第3コーナー」の怪、ダービーが行われる東京競馬場の都市伝説に迫る
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊と有馬記念を振り返る。ドウデュースのラストラン勝つための条件、オグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラックに続く伝説となるか?
関連記事
JRA「大器の片鱗」オヌール見せた極上の切れ! 武豊「ヒヤヒヤした」……スケールの大きさは全姉デゼル以上か
JRA「大物問題児」武豊ディープモンスターが汚名返上の快勝劇! 「上手に競馬してくれた」放馬→競走除外の屈辱デビュー戦も“追試”をクリア
JRA矢作芳人厩舎から「リスグラシュー全弟」がデビュー! 「ジョッキーが自信を持っている」赤っ恥をかいた若手騎手が汚名返上へ
JRA武豊を背に「2度目」のデビュー戦!? ディープインパクト産駒「大暴走」から2カ月……“怪物”再び!
JRA「2.3億円」レシステンシア弟グラティアスがデビュー戦快勝! 加藤征弘調教師「ゴールを過ぎてからが一番速かった」余裕たっぷりのスケール感