
JRAジャパンC(G1)グランアレグリアに完敗で「低レベル説」再燃! 真価問われるコントレイル、デアリングタクト…… アーモンドアイにも不安材料
29日、東京競馬場ではジャパンC(G1)が行われる。秋の天皇賞を制して見事8冠馬となったアーモンドアイ、無敗の三冠馬に輝いた3歳のコントレイル、デアリングタクトがいよいよ激突する。
競馬史上、かつてないハイレベルで争われる一戦になると見られていることもあり、当日の「指定席ネット予約」は4384席数に対し5万587人が応募。競争率11.5倍のプラチナチケットとなった。
どの馬が勝つのかは非常に興味深いが、ジャパンCで古馬の代表格であるアーモンドアイと3歳トップの2頭がぶつかることで、ついに3頭の力関係が明らかになるだろう。
そこで注目したいのは、先週のマイルCS(G1)の結果である。このレースは安田記念でアーモンドアイに圧勝したグランアレグリアが勝利した一方、3歳トップクラスの馬が(も)出走していた。
これまでの重賞で上位人気の3歳馬が古馬相手に分が悪かったこともあり、低レベルではないかといった疑いも出ていた。
それを裏付けるように、コントレイルに次ぐ牡馬NO.2といわれるサリオスでさえ5着、桜花賞2着のレシステンシアは8着、NHKマイルC優勝のラウダシオンが15着に敗退。トップクラスの馬が馬券圏内に1頭も入れなかったことはコントレイル、デアリングタクト陣営にとっても他人事ではないかもしれない。
ただ、これを迎え撃つアーモンドアイにしても、懸念材料が全くないという訳でもない。
1分56秒2という驚異的な時計で2着馬に3馬身差の圧勝だった昨秋の天皇賞に対し、今年はスタート直後、キセキに寄られて後方からの競馬を強いられたフィエールマン、クロノジェネシスに詰め寄られる辛勝。安田記念を敗れたイメージもあり、パフォーマンス的には下がったという見方もある。
「サリオスは大外で出遅れる痛恨の不利、レシステンシアは持ち味であるハイペースの逃げではなく、スローに落としての敗戦でした。これのみでレベルが低かったと考えるのは危険です。
アーモンドアイを一蹴したように、マイル戦はグランアレグリアが最も得意と考えられる距離でもあります。2番手以降の馬が負けたとはいえ、世代トップのコントレイルやデアリングタクトとは、決定的な差があるでしょう」(競馬記者)
スプリンターズS(G1)、マイルCSの完勝で、安田記念勝ちがフロックではないと改めて証明したグランアレグリア。同馬の台頭によってアーモンドアイの古馬最強の地位が陥落したと考えた場合、3歳トップ2頭とのパワーバランはまだまだ不明といえるだろう。
いずれにしても日曜の夕方には結論は出る。
決戦の日を楽しみに待ちたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……