
JRA有馬記念(G1)ラッキーライラック参戦でルメール争奪戦が泥沼化!? サートゥルナーリア、フィエールマンも…… 最有力候補はあの馬か
三冠馬3頭の対決で空前の盛り上がりを見せたジャパンC(G1)も終わり、今週は阪神競馬場でチャンピオンズC(G1)が開催される。圧倒的1番人気が予想されるクリソベリルは、2月のサウジC(G1)こそ7着に敗れたが、国内レースでは8戦全勝と無敗を誇っている。
今秋のG1はスプリンターズS(G1)を皮切りに、ここまで1番人気馬がすべてで勝利を収める7連勝と絶好調。ここも順当勝ちが濃厚と見られるだけに、馬券的な妙味はなさそうな雰囲気である。
また、来週以降のG1も2歳限定戦が続くこともあり、盛り上がりとしてはもうひとつ。競馬ファンの興味は早くも暮れの有馬記念(G1)へ移りつつあるようだ。
そこで注目したいのは、やはりC.ルメール騎手の騎乗馬だろう。7連勝している1番人気馬の騎手は、それぞれ三冠を獲得した秋華賞(G1)でデアリングタクトに騎乗した松山弘平騎手、菊花賞(G1)でコントレイルに騎乗した福永祐一騎手以外は、すべてルメール騎手が勝利を挙げている。
その成績も【5.1.0.1/7】と他の騎手の追随を許さない。ここまで来るともはやレースの予想より、ルメール騎手の騎乗馬の予想が先決となりそうな勢いである。
現在、有馬記念に出走を予定している馬で、ルメール騎手のお手馬はサートゥルナーリア、フィエールマン、ラッキーライラックの3頭だ。
サートゥルナーリアは池添謙一騎手とのコンビでジャパンCに出走を予定していたが、左前脚に腫れが見られたために回避。フィエールマンは秋の天皇賞で福永祐一騎手が初コンビとなったものの、これはルメール騎手がアーモンドアイに騎乗したため、代打騎乗だったと考えられるだろう。
そこへエリザベス女王杯優勝に導いたラッキーライラックまで有馬記念参戦が決まったとなると、ますます混迷を極めてくる。
「3頭ともそのままコンビ継続しそうな感じですね。池添騎手はジャパンC回避に相当ショックを受けていましたし、今度はコンビ実現しそうです。フィエールマンの福永騎手もコントレイルがジャパンCに出走したため、有馬記念は空いていますからそのまま騎乗も十分でしょう。
むしろ、アーモンドアイと同世代のラッキーライラック陣営は有馬記念で引退が濃厚ですから、エリザベス女王杯で最高の結果を出したルメール騎手とのコンビ継続を最も望んでいるかもしれません」(競馬記者)
大レースで頼もしいルメール騎手だが、なかでも有馬記念は最も得意としているレースの一つでもある。
なんといっても最も強烈なインパクトを残したのが、有馬記念初騎乗だった2005年だ。4番人気ハーツクライとのコンビでディープインパクトを倒して波乱の立役者となった。それ以外にも7番人気で2着の11年エイシンフラッシュ、10番人気で2着の12年オーシャンブルー、8番人気で2着の17年クイーンズリングなどの人気薄でも穴を開けている。
現時点、どの馬とコンビを組むのか明確になっていないものの、有馬記念の予想ではルメール騎手の騎乗馬が大きな注目を集めることになりそうだ。
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