コカイン陽性O.マーフィー「潔白証明」も、騎乗停止処分の真実。JRA短期免許取得が遠のく可能性大。トップジョッキーが踏んだ「地雷」とは
フランスギャロから12月11日から来年3月11日までの3カ月間の騎乗停止処分を受けたO.マーフィー騎手。これでコカイン疑惑はひと段落となった。
事の発端は、7月19日にフランスで騎乗した際の尿検査でコカインの陽性反応が検出されたこと。これに対し、マーフィー騎手は身の潔白を主張。自身のホームページにも「今まで一度としてコカインを摂取した事はありません。その事実を証明するために出来る事のすべてを行います」とコメントを掲載した。
無実を証明するため、独自に薬物検査を手配してコカイン反応陰性を確認。この検査結果はフランスギャロにも共有された。そして、意図的ではないという証拠を裁定委員会が受け入れたことにより、3か月間の騎乗停止処分に至った。
本当に潔白であれば、3か月の騎乗停止を受け入れるのはおかしいのではないかと思う方もいるのではないだろうか。実は、この裏にはある事情があるようだ。
「マーフィー騎手に近い関係者からの情報だと、確かにコカインは使用していません。なぜ、尿検査で陽性が出たかと言うと、関係を持った女性がコカインを服用していた為に検査で引っ掛かってしまったようです。
その言い分が認められた格好ですが、不注意とはいえ陽性反応が出たのは事実なので3ヶ月の騎乗停止となりました。もし、本当に使用していたとなれば、より重い処分になっていたというわけです」(競馬記者)
どうやら、この事実は短期免許で来日中のマーフィー騎手の私生活を知る人間からすれば、驚くべきことでもないようだ。
「関係者の間では彼の女遊びは有名ですからね。競馬終わりには六本木などに繰り出し、国籍を問わずお楽しみだったようです。これを考えれば、そういった事に巻き込まれても不思議ではないですね」(別の記者)
今回の件は3か月間の騎乗停止処分で決着したが、気になるのはマーフィー騎手の今後についてだ。
2012年にL.デットーリ騎手からコカイン陽性反応が出た際は、6か月間の騎乗停止処分。また、当時は1991年から2011年までの間に11度も短期免許で来日していたが、この一件があってから約7年もの間、日本競馬に参戦することはなかった。
「新型コロナウイルスの感染拡大が収束したとしても、数年は日本で乗れないと思います。日本はそういった問題を起こした人物を毛嫌いするので。デットーリ騎手の再来日にかなり時間を要したことが象徴していますね。
その中で力を発揮するのが日本競馬の最大勢力・社台グループです。腕のあるマーフィー騎手はかなり気に入られています。あくまでも、マーフィー騎手が欧州でトップジョッキーとして活躍していればの話ですが、バックアップ体制は取ると思われます。昨年、デットーリ騎手が久しぶりに来日したのは、社台ファームの吉田照哉代表の力が大きかったですし」(同)
マーフィー騎手は自身のホームページに、「OM IN JAPAN」というページを設けて日本のファンに向けて日本語でメッセージを送るほどの親日家である。
そんなマーフィー騎手だが、思わぬ“地雷”を踏んでしまい再来日が遠のいてしまった。果たして、次に日本のファンの前に姿を見せる日はいつになるだろうか。
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