GJ > 競馬ニュース > 日本制圧スプリント王  > 2ページ目
NEW

雪辱を期すビッグアーサーに立ち塞がる「日本を制圧したスプリント王」。昨年の高松宮記念当日にニアミスした「運命の対決」が実現する


 ビッグアーサーは、この日の中京6Rにあたる岡崎特別(1000万下)を勝利。これでデビュー3連勝を飾ったが、後の函館スプリントS(G3)を勝つティーハーフを抑えての勝ち時計1:08.6は、同日の高松宮記念でエアロヴェロシティが記録した1:08.5と、わずか0.1秒差だった。これは2着のハクサンムーンや3着のミッキーアイルと同タイムである。

 無論、同じレースではないので一概に時計だけを鵜呑みにすることはできないが、それでも極限のスピードを競うスプリント戦でのタイムだけに、時計重視の短距離ならではの大きな信頼性と価値がある。

 事実、ビッグアーサーはこの勝利を機に高い注目を浴び、以降今年のスプリンターズSまで10戦連続の1番人気を記録している。言い換えれば、エアロヴェロシティが日本だけでなく世界的にも高い評価を得ている馬だからこそ、同時にビッグアーサーの評価も急上昇したということだ。

 あれから約1年と9カ月。エアロヴェロシティはクリスフライヤー国際スプリントでG1タイトルをさらに積み上げており、一方でビッグアーサーは日本のスプリント界の頂点に登りつめ、今度はエアロヴェロシティのホーム香港で、その力を示そうとしている。

 迎え撃つエアロヴェロシティは現在3連敗中だが、プレミアボウル(G2)→ジョッキークラブスプリント(G2)と2度使われて香港スプリントに挑むパターンは、ストレイトガールやスノードラゴンらを抑えて本番を制した2014年と同様のローテーションだ。

 今年で8歳になるだけに全盛期は過ぎているだろうが、セン馬だけに競走寿命は長く、もともと負ける時にはあっさりと大敗する馬なので(23戦11勝)、連敗も特に気になる要素ではなさそうだ。

 ビッグアーサーにとってはスプリンターズSの”悪夢”を払しょくするための戦いとなるが、レッドファルクスだけでなく、香港のスプリント王にもその力を示したい一戦になりそうだ。

雪辱を期すビッグアーサーに立ち塞がる「日本を制圧したスプリント王」。昨年の高松宮記念当日にニアミスした「運命の対決」が実現するのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA 今月急死「レースを愛した」個性派オーナーがドバイで3頭出し! 寵愛受けたM.デムーロが「Wヴェローチェ」で弔い星へ
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  5. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「そういえば、ビリーヴは牝馬やったな」から20年…「JRA賞」の栄誉は孫世代へ
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!