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JRAエルフィンS(L)三連単「212万4360円」は恩返し!? 母ミクロコスモスを愛したファンへ「あの馬」に続く特大万馬券を演出

JRAエルフィンS(L)三連単「212万4360円」は恩返し!? 母ミクロコスモスを愛したファンへ「あの馬」に続く特大万馬券を演出の画像1

 6日、中京競馬場で行われたエルフィンS(L)は、5番人気のサルファーコスモス(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)が優勝。2着には最低人気のスンリ、3着に8番人気のクァンタムレルムが入線し、三連単「212万4360円」の大波乱の結果となった。

 レースは12頭立ての芝1600m戦。好スタートを切ったナムラメーテルが先頭に立つが、それを外から制するようにルージュグラースがハナを奪う。

 ゆっくりと流れた前半1000mは、61.7秒のスローペース。馬群は一団で直線へと向かった。

 直線に入り横一列となった馬群の内からクァンタムレルムが抜け出すが、中を割ってスンリ、外からサルファーコスモスが襲い掛かる。

 接戦となったゴール前は、2着スンリをクビ差捉えたサルファーコスモスが勝利。騎乗した川田将雅騎手はレース後「道中我慢ができましたし、直線もしっかり脚を使ってくれました。内容が良かったですし、今日の一戦はいい経験になったと思います」と大混戦を制した騎乗馬に、労いの言葉を贈った。

 勝利したサルファーコスモスの母は、2008年の阪神JF(G1)でブエナビスタの3着となったミクロコスモス。1番人気に推されたクイーンC(G3)、フィリーズレビュー(G2)はどちらも4着と敗れ、続くフローラS(G2)でも14着と惨敗した同馬は、桜花賞(G1)、オークス(G1)への出走が叶わなかった。

 秋は古馬との初対戦となった大倉山特別(2勝クラス)を制したが、ローズS(G2)ではまたしても4着。牝馬三冠の最後となる秋華賞(G1)も5着でとことん勝ち切れない馬であったが、クラシックを盛り上げた名脇役としてファンに愛された馬だ。

 人気を背負っては惜しくも馬券外へと沈むミクロコスモス。馬券的には悔しい思いをしたファンも少なくないだろう。

 ただ、そんなことを知ってか知らずか、ミクロコスモスの仔は過去にも高配当を演出。「母がご迷惑をおかけしました……」と言わんばかりに、特大万馬券に絡んでいる。

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 代表的な馬は、サルファーコスモスの全兄・コズミックフォースだ。

 3歳ナンバーワンを決定する日本ダービー(G1)の舞台で、主戦のC.ルメール騎手がステルヴィオ(6番人気)を選択。G1実績では見劣る石橋脩騎手への乗り替わりもあり、16番人気という低評価であった。

 レースでは、好スタートを切ったコズミックフォースが積極的な先行策。外から皐月賞馬エポカドーロがハナを奪うと、2列目の外でレースを運んだ。

 3コーナーでは外から進出し、逃げるエポカドーロと真っ向勝負。最後の直線では外から迫ったワグネリアンが前2頭を差し切ったが、2着エポカドーロとは僅かクビ差の接戦だった。

 コズミックフォースが3着に入線したことで、レースは大荒れ。三連単は「285万6300円」と、日本ダービー「史上最高配当」を記録した。

 今回のエルフィンSで、特大万馬券を演出したミクロコスモスの仔。「212万4360円」は、ミクロコスモスで馬券を外し続けたファンへの恩返しだったのかもしれない。

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