JRA無敵・川田将雅に「丸投げ」!? 安田隆行調教師「嫌だったけど仕方ない……」神枠ゲットも喜べない理由とは
21日、東京競馬場で行われるフェブラリーS(G1)の枠順が、19日に確定した。
過去10年のフェブラリーSを振り返ると、複勝回収率で7枠が「207%」、8枠が「153%」と好成績。6枠、7枠、8枠で「6勝」と、外枠が高い確率で好走している。
そんな外枠有利が定説のフェブラリーSで、今年大外を引き当てたのがレッドルゼル(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
過去5年で3勝を誇る根岸S(G3)の勝ち馬で、上位人気が予想されるレッドルゼル。18日、自身のYouTubeチャンネル「アンカッちゃんねる」を更新した安藤勝己氏も「距離的にどうかなって部分だけ」としながらも、「僕はね、前走見ても距離は持つと思うね」と太鼓判を押した。
有力馬の神枠ゲット。陣営もさぞかし喜んでいるかと思いきや、実はそうではないらしい。
同馬を管理する安田隆行調教師は「嫌だったけど仕方ない。決まったところでやるだけ」と落胆。「あとはジョッキーに任せます」と川田将雅騎手に“丸投げ”とも捉えられるコメントを残している。
「これまで1200mから1400mを使われてきたレッドルゼルですが、今回が距離延長となる1600m。師の思いとしては、折り合いをつけるために前に馬を置きたかったようです。大外だと前に壁を作るには下げざるを得ませんし、好位がキープできません。ジョッキーに任せるとのことでしたが、あとは川田騎手がどう乗るかですね」(競馬記者)
外枠が欲しい陣営も多かったと思われるが、同馬にとっては最悪な枠。壁が作れないとなると距離の不安はやはり拭いきれない。
しかし、そんなレッドルゼルにとって救世主となりそうなのが鞍上の川田騎手。2011年~2020年の10年間でフェブラリーSが外枠有利なのは冒頭でも述べた通りだが、東京ダート1600mという括りで見ても優秀であることを、まずは確認していただきたい。
■2010年~2020年の東京ダート1600m枠番毎成績
(勝率、連対率、複勝率、単回収率、複回収率)
1枠 4.7% 9.2% 14.0% 36% 53%
2枠 5.8% 11.5% 18.7% 57% 71%
3枠 6.5% 12.3% 18.8% 74% 70%
4枠 7.1% 13.0% 20.2% 55% 69%
5枠 6.5% 14.1% 20.7% 75% 75%
6枠 7.4% 14.7% 21.5% 62% 76%
7枠 6.8% 14.8% 21.6% 97% 87%
8枠 8.3% 16.5% 23.8% 77% 82%
もともと外枠有利な傾向があるのだが、これが川田騎手の8枠となると、以下の数字へと跳ね上がる。
■2010年~2020年の東京ダート1600m 川田騎手の8枠成績
(勝率、連対率、複勝率、単回収率、複回収率)
8枠 27.3% 45.5% 72.7% 240% 155%
計11鞍の内、馬券圏内を外したのは3回のみ。【3-2-3-3/11】という驚異的な成績を収めている。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA川田将雅「お墨付き」!? フェブラリーS(G1)オーヴェルニュ「悲願・G1制覇」へ。悲劇の「ドン詰まり」から10年……丸山元気に再び巡るビッグチャンス
JRA阪急杯(G3)ダノンファンタジー「鞍上」川田将雅に疑問の声!? 一度は藤岡佑介との発表も……急転直下の「背景」とは
JRA川田将雅に捨てられた「4連勝中」の素質馬ポタジェ……。まさかの乗り替わりで暗雲立ち込めるも、「出世」の後押しとなる可能性大
JRAフェブラリーS(G1)レッドルゼル&川田将雅は「買い」か「消し」か? 最重要データと関係者証言で導かれた結論は……
JRA川田将雅が「ルメール超え」の快進撃! 大出遅れの崖っぷちから完全復活…… トップジョッキーが見せた意地とプライド