
JRA天皇賞・春(G1)武豊「心中複雑」なワールドプレミア天皇賞・春(G1)制覇!? 復帰後「万全アピール」も眺める他なかった無念の復活劇
2日、阪神競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、3番人気のワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。2019年の菊花賞以来となる、嬉しいG1・2勝目を飾った。
まさに菊花賞馬の威厳を取り戻した勝利だ。
一昨年の菊花賞を制し、年末の有馬記念(G1)でも歴戦の古馬を相手に堂々の3着。時代を担う新世代の中心として期待されていたワールドプレミアだったが、脚部不安により復帰戦は昨年11月のジャパンC(G1)まで遅れた。
そこから有馬記念(G1)5着、日経賞(G2)3着と徐々に調子を上げると、最もスタミナが問われる長距離G1でチャンピオン・ステイヤーの意地を見せた。
レース後、鞍上の福永祐一騎手が「上手くスタートを決められなかった」と話した通り、やや立ち遅れ気味の発進となったですがワールドプレミア。しかし、「内枠もあってリカバリーできました」との言葉通り、1枠1番からスムーズに中団のポジションを確保する。
残り1000mを切ったところで各馬のペースが上がると、2番人気のアリストテレスについて行くように外から進出を開始。最後の直線で脚が上がったアリストテレスを一気に抜け去ると、最後は先に抜け出した1番人気ディープボンドとの叩き合いを制した。
「長距離は騎手の腕」と言われるように、福永騎手にとって会心の勝利だったが、その一方で心中複雑なのは武豊騎手だろう。
デビュー戦から昨年の有馬記念まで、ワールドプレミアと二人三脚で歩んできたのが武豊騎手だ。しかし、52歳の誕生日を迎えたばかりの3月のレース中にゲート内で負傷。休養を余儀なくされ、天皇賞・春では福永騎手に鞍上を譲った経緯がある。
ただ、自身も驚く回復力で先週から調教に復帰していた武豊騎手。実戦復帰の初騎乗となった昨日の阪神1Rを勝利し、メインレースの天王山S(OP)も勝利するなど万全をアピールしていた。
この日の天皇賞・春にはディバインフォースとのコンビで参戦していたが、まだ自己条件の身ということもあって「途中からついていけなくなりました」と15着に大敗に無念のコメント。やはりワールドプレミアに乗りたかったというのが本音だろう。
「うーん、武豊騎手にとっては複雑な勝利でしょうね。もちろんパートナーのワールドプレミアの復活や、仲の良い後輩の福永祐一騎手の勝利は単純に嬉しいと思いますが、やはり『ジョッキーたるもの自分の手綱で』と考えるのが武豊騎手。
故障して休養した時点でワールドプレミアの騎乗は白紙になり、武豊騎手も中間に『天皇賞・春週の騎乗依頼はゼロ』と公式ホームページを通じて明かしていました。陣営もチャンスのある馬だけに『万全の騎手で』という思いもあったでしょう。いずれにせよ、次走からまた武豊騎手に戻ると思いますし、G1・2勝馬になったワールドプレミアとのコンビで、どんな騎乗を見せてくれるのか楽しみですね」(別の記者)
「天皇賞という格式の高いレースを勝てて、誇りに思います」
これまで数多くのビッグレースを勝ってきた福永騎手だが、意外にも天皇賞・春は初制覇。前人未到の4連覇など、春の盾8勝を誇る武豊騎手にとっては、ホロ苦い天皇賞になってしまった。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
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