
JRA「粗暴な行為」岩田康誠にまるで復帰祝い!? 前代未聞「幅寄せ」事件からわずか2週間、一般社会と感覚異なる豪華ラインアップ
先月24日、阪神6Rの返し馬の際、「粗暴な行為、発言に及んだ」として、25日から5月8日まで14日間(開催4日)の騎乗停止処分を受けていた岩田康誠騎手。
若手騎手が騎乗する馬に幅寄せし、暴言を浴びせるという前代未聞の不祥事。まるで“煽り運転”を思わせる悪質な行為には「処分が甘過ぎるのではないか」という声も出ていた。
そんな岩田康騎手の騎乗停止が明ける9日、まさかの「超豪華ラインナップ」で復帰する予定であることが分かった。
中京競馬場で、いきなり10頭もの騎乗馬が集まり、そのほとんどが有力馬であるというから驚きである。
復帰初戦となる中京2Rでは、前走も自身が騎乗して2着に入ったショウナンパプリカに騎乗。前走で3着以内に入っている馬は同馬しかおらず、復帰戦を白星で飾ることは十分に可能だろう。
4Rの未勝利戦は、先週行われた天皇賞・春(G1)で6着に健闘したディアスティマの全妹、ディーコンセンサスに騎乗する。父ディープインパクト、母スウィートリーズンの良血馬である。1月に行われた新馬戦では1番人気で7着に敗れたものの、仕切り直しの一戦となるここも上位人気は必至だ。
7Rのセイイーグルは前走同クラスで2着しており、今回も勝ち負けが期待できる1頭である。9Rのエヒトは今回が昇級戦となるが、ここにきて着実に力を付けてきている4歳馬であり、決して侮ることはできない。
10Rの橘S(L)ではエルカスティージョに騎乗予定。近親にオークス(G1)などG1を2勝したトールポピー、秋華賞(G1)の勝ち馬アヴェンチュラがいる良血馬だ。キャリア1戦で挑戦した前走フィリーズレビュー(G2)でも僅差の5着に入っており、ここはで勝ち負けが必至だ。
そしてメインの鞍馬S(OP)ではクリノガウディーに騎乗する。昨年の高松宮記念(G1)で1位入線したものの、斜行により4位に降着した同馬。近ごろはやや精彩を欠いてはいるものの、地力は上位だ。
元JRA騎手である藤田伸二氏は、自身のYouTubeチャンネル『藤田伸二チャンネル』にて、「岩田康騎手が復帰しても乗せる厩舎はあるのか。逆に乗せる厩舎の気が知れん」と話しており、コメント欄にも「普通は乗せない」「一般社会ではありえない」といった声が多く寄せられていた。
ほんの2週間前に前代未聞の不祥事を起こしたにもかかわらず、開催4日の騎乗停止のみでスピード復帰を果たし、いざフタを開けてみればまるで「復帰祝い」のような豪華ラインアップでは、処分が甘いといわれても仕方がないのかもしれない。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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