JRA日本ダービーの負けは目黒記念(G2)で取り戻せ! 今週の高額万馬券狙いレースは伝統の長距離戦
◆日本ダービーの負けは目黒記念で取り返せ!
週末に行われる日本ダービー(G1)は、すべての競馬ファンにとって重要なレースであり、誰もが的中させたいレースだ。そして月末ということもあり、多くのファンが手にした給料をこのレースに投じるだろう。しかし競馬は残酷なもので、レースで勝者と敗者があるように、馬券にも勝者と敗者が存在する。
日本ダービーの後に行われる東京12Rの目黒記念(G2)は、そんなファンにとって日本ダービーの負けを取り戻すチャンスであり、日本ダービーを的中させた勝者にとっても、その資金を増やす絶好のレース。
今週の高額万馬券狙いレースは、まさにその目黒記念(G2)である。
過去10年すべてが万馬券決着、3連単10万馬券配当は4本発生し、3連単の最高配当は42万7240円、最低配当も4万7830円という波乱続きの一戦。当然今年も高配当が期待できる出走メンバーとハンデになっている。過去の傾向と最新の情報から、狙うべき穴馬を探りたい。
人気の中心はダイヤモンドS(G3)を勝利したグロンディオーズ、さらに大阪-ハンブルクC(L)を快勝したミスマンマミーア。アルゼンチン共和国杯(G2)の勝ち馬ムイトオブリガード、メトロポリタンS(L)を快勝したゴールドギア、良血馬ヒートオンビートあたりか。過去の傾向としては、過去5年で1番人気は4度馬券に絡んでおり、1番人気を馬券から外すことは考えにくい。しかし2番人気馬はすべて馬券圏外、そして5番人気以下が9頭馬券に絡んでいるように、人気薄の激走が目立っている。
好走馬の傾向を見てみると、まず重要なのは距離実績。芝2200m以上で勝利が必要で、特に東京の芝2400m以上のレースで好走していることが望ましい。前走は重賞で9着以内、オープン特別ならメトロポリタンSか大阪-ハンブルグCのローテーションで6着以内が必須。前走が3勝クラスなら芝2200m以上のレースを勝利していることが条件となる。
またハンデ戦とはいえ53kg以下と59kg以上の好走はなく、極端なハンデの馬は消しでいい。上位人気馬であっても8枠の馬は馬券に絡むことができず8枠も消し。そしてハンデ戦の影響か、前走で重賞を勝利した馬は3着までで勝利できず、頭からは狙いにくい。
牝馬の好走(3着以内)はマリアライト1頭のみ。前年にエリザベス女王杯(G1)を勝利していただけに、牝馬は重賞勝利が最低条件だろう。さらに15頭中12頭が関西馬で、3頭の関東馬は重賞勝利か重賞で2着の実績があった。関東馬は重賞実績がなければ好走は難しい。なお鞍上は直前の日本ダービーに騎乗しているジョッキーが狙いだ。
狙いはディアマンミノル。
父は日本ダービー馬オルフェーヴル、母の母はオークス馬イソノルーブルという東京2400mのG1勝ちの血を引き、このコースはベストの印象。前走のメトロポリタンSは上がり最速で勝ち馬と0.1秒の3着に好走。今回は前走より2kg減となる54kgの斤量も魅力。過去の上位馬15頭中6頭は斤量が54kgだった。
さらに鞍上の松山弘平騎手は、今年東京の芝で連対率37.5%を記録しているが、これはすべての競馬場でもっとも高い数値。また芝2400~2600mは7度の騎乗で2勝2着1回(勝率28.6%・連対率42.9%)と距離の相性もいい。好走例の多い4歳馬なのもプラスで、ここは絶好の狙いどころだ。
■高額万馬券狙いレース
5/30
東京12R 目黒記念(G2)
[本命]
13番ディアマンミノル
6番アドマイヤポラリス
8番ヒートオンビート
11番グロンディオーズ
12番ダンスディライト
14番ゴールドギア
(文=仙谷コウタ)
<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。
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