さあ「世紀の一戦」! 史上空前レベルの皐月賞(G1)を前に、ある「悩み」に揺れるファンが続出!?

いよいよ17日に迫ってきた第76回皐月賞(G1)。
マカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズという3強を筆頭に、マウントロブソン、ディーマジェスティ、アドマイヤダイオウにエアスピネルと、今年は”超”がつくほどのハイレベルなメンバー構成で話題を呼んでいる。
現在は競馬評論家で、現役時代は中央G1競走22勝した”アンカツ”こと安藤勝己氏も、今年の皐月賞を「世紀の一戦」とまで表現しており、その注目度は例年の比ではない。どの馬が勝っても競馬史にその名を深く刻みつけることになるだろうし、勝利馬に対し否が応にも「世界」を意識してしまう人も多いはずだ。
怪物だらけの競演に対し、ファンも落ち着いてはいられない。ネット上には「久々に競馬場行くかな」「レース前はテレビの前にビールとスタンバイして、スマホの電源オフ」「待ち切れない」と、競走馬と同様レースに向けた「心の準備」に余念がない。その気持ち、筆者もわかりますよ。「上位に3強揃い踏みはあるのか」「穴を開けるのは」「雨予報だから、この馬にもチャンスが」などなど、予想談義にも花が咲く。競馬の「お祭り」といえばダービーや有馬記念が筆頭だが、今年ばかりは春G1最初にクライマックスが訪れたかのような状態だ。
そんな中、一部ファンの中で話題となっているのが「このレース、馬券を買うか否か」というもの。普段は週末の馬券を楽しみにしているヘビーなファンとすれば、このような議論が出るのは極めてめずらしい。
「馬券を買うと買った馬ばかりに目がいってレース全体に集中できない」「こんなすごいレースで外れて落ち込みたくない」という声もあれば「これほどのレースだからこそ馬券を買って熱くなりたい」「買わないと後悔する」など、意見はさまざまだ。筆者個人としてはバッチリ馬券を買って楽しみたいところだが……。
競馬に間違いなく存在する「ギャンブル」という側面を取り払い、最強の競走馬たちのぶつかり合いを「スポーツ」として楽しむ――その考えは理解できる。競馬は時折、公営競技の枠を取り払ったスポーツに変貌することがある。
1998年、あのサイレンススズカが制した毎日王冠(G2)もまた、多くのファンにとって「馬券を離れてみたい」と思ったレースだったように思う。5連勝中のサイレンススズカに、エルコンドルパサー、グラスワンダーという底知れぬポテンシャルを秘めた無敗の3歳馬2頭がぶつかるということで、多くのG1競走の観客動員すら上回る13万人もの人が東京競馬場に詰め掛けた。あの瞬間、競馬は間違いなく「ギャンブル」の域を超えていたと思われる。
今年の皐月賞は、あの毎日王冠に匹敵、いやそれすらも超える「競馬というスポーツ」の醍醐味が凝縮されていそうだ。ファンが悩むのも仕方がない。競馬ファンじゃない方も、ぜひ今年の皐月賞はご覧になってほしい。競馬の魅力に間違いなく気づくはずである。
(文=利坊)
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