JRA岩田康誠ついに「干され」始めた!? ラジオNIKKEI賞(G3)で「重賞100勝&全10場重賞制覇」にWリーチで出るか“挑発”ガッツポーズ
4日に福島競馬場で行われるラジオNIKKEI賞(G3)に、3戦2勝のノースブリッジ(牡3歳、美浦・奥村武厩舎)が出走する。
昨秋に新馬戦と葉牡丹賞(2歳1勝クラス)をともに逃げ切って2連勝。年明けは京成杯(G3)を予定していたが挫石で回避し、皐月賞(G1)トライアルも自重していた。
ようやく復帰したのは5月の青葉賞(G2)。ここでもハナを譲らず逃げの手を打ったが、久々の分もあってか13着に敗れた。レース後、騎乗した横山和生騎手は「2400mは長い。右回りの方がいいし、ベストは1600~1800mかな」と話したように敗因は明確。距離短縮とひと叩きされた効果で、巻き返しに期待が懸かる。
コンビを組むのは、2走前の葉牡丹賞で4馬身差の逃走Vを演出した岩田康誠騎手。もしノースブリッジで勝てば、JRA重賞通算100勝と史上7人目のJRA全10場重賞制覇を同時に達成することになる。福島では2006年と12年の七夕賞(G3)でともに1番人気で2着に敗れており、3回目というレアな福島での重賞騎乗で偉業に挑む。
岩田康騎手といえば、今年4月に起こしたあの“事件”が記憶に新しい。返し馬の際に、後輩の藤懸貴志騎手に対し幅寄せ、暴言を吐くなどした粗暴な行為だ。異例ともいえる翌日からの騎乗停止処分を受けたが、開催日4日間だけという“激甘”処分だったことも波紋を広げた。
岩田康騎手の暴言騒動にいち早く声をあげたのが元騎手の藤田伸二氏だ。自身のTwitterで「俺が競馬会から去ったら見事に調子に乗ってるのが目に見えてわかる!アホちゃうか」と綴った。その直後には自身の公式YouTube『藤田伸二チャンネル』でライブ配信を行い、岩田康騎手が複数の若手騎手をいじめていたことを暴露。その後も岩田康騎手に対してたびたび苦言を呈している。
岩田康騎手が復帰初日のメインレースを勝利した際には、ゴール直後に挑発的にも見える派手なガッツポーズを披露。直線で他馬の進路を妨害していたにもかかわらずの傍若無人ぶりには、藤田氏も「あんなんしてホンマにええの?」と岩田康騎手を猛批判した。
そんな行為が目に余ったのか、岩田康騎手に対する騎乗依頼は減少傾向にある。今年1月から4月までの開催1日あたりの平均騎乗回数は6.4鞍だった。ところが、復帰後の5月は5.0鞍、そして6月には3.9鞍と明らかに減っている。
「騎乗停止明け初日の5月9日は10鞍もの騎乗依頼がありましたが、その後は最も多い日で7鞍と騎乗機会は減少しています。騎乗馬の質を見ても、徐々に干され始めている感じはありますね」(競馬誌ライター)
騎乗馬の質低下は成績にも表れている。“事件”前の3~4月は2か月間で17勝を挙げ、勝率は17.9%あった。ところが、5~6月はわずか5勝で、勝率も7.7%に落ち込んでいる。それでも、変わらないのが勝利のたびに見せるガッツポーズだ。
「映像を確認した限り、5月以降に挙げた5勝のうち、4レースでガッツポーズをしていました。このうち2回はゴール板を過ぎるかどうかという早いタイミングでのもの。そのたびにTwitterなどで疑問の声が出るのが定番になっています(苦笑)」(同)
もしラジオNIKKEI賞で岩田康騎手が文句なしの勝利を挙げ、2つの偉業を達成すれば、喜びを爆発させるのは間違いないだろう。色んな意味で注目のレースとなりそうだ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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