前途多難なダービー馬、不安だらけの実績馬に気をつけろ!鈴木和幸のアメリカジョッキーズクラブカップ(G2)追い切り診断を公開!
ミライヘノツバサは、単走馬なりでウッド5F69秒0-40秒3-13秒0の平凡な時計。500㌔を超える大型馬にしては控えめで、この点に物足りなさが残ったが、動きには活気があり、きびきびとしていた。前走勝ちの状態にはあるものの、今回は条件戦ではなく、重賞、それもG2。前走以上でないと勝負にならない相手関係だけに…
長期休養明けをひと叩きだれたリアファルは、脚部不安の再発もなく、この12日には坂路51秒2をあっさり、仕上げの順調さ、叩かれての良化をアピールした。そして今週は50秒5-37秒6-12秒7と、時計が速すぎたのではないかと心配されるほどの猛時計。手応えは相手に見劣ったが遅れたわけではないし、追われてしっかり伸びた。これだけ動けば手探り状態の仕上げだった前走とは大違い、3歳秋当時のデキに近づいたと判断してよかろう。
前走のディセンバーステークス(オープン)で2着に好走したルミナスウォリアーだが、今週の追い切りはウッド5F70秒2-39秒7-13秒5の軽め。もともとあまり速い時計は出さない方だが、それにしてもこの時計は遅すぎないか。半休、全休の多かった年末年始である。この影響で太めになっていなければいいのだが、、、。
ワンアンドオンリーはここ2走、珍しくいかにも気分がよさそうで、キレまで感じさせる追い切りを見せていた。しかし、結果が伴うことなく、”ダービー馬の復活”は闇の中。今週の追い切りは、先週の6Fからの併せ馬を踏まえて5F71秒1-38秒8の軽い調整。これに異議を唱えるものではないが、前2戦がよすぎただけに、この程度の追い切りでは不満が残って当然だろう、変わり身は望むべくもなく、前途多難とみる。
大混戦のアメリカジョッキーズクラブカップ(G2)を制するのはどの馬か? 鈴木和幸の最終決断はコチラで公開しております。
競馬評論家・鈴木和幸
競馬記者歴45年、競馬評論家。ダービーニュース時代には、TBSのテレビ番組「銀座ナイトナイト」にダービー仮面として出演。メインレース予想7週連続的中の記録を作った。日刊現代では、本紙予想を20余年にわたって担当。58年にその日の全レースを的中させるパーフェクト予想を本誌予想として初めて達成。日刊・夕刊紙の本紙予想では初の快挙。
著書に「競馬ハンドブック」「競馬・勝つ考え方」「競馬新聞の見方がわかる本」「まるごとわかる 競馬の事典」「勝ち馬がわかる競馬の教科書」(共に池田書店刊)「競馬◎はこう打つ」(日本文芸社刊)「距離別・コース別・競馬場別 勝ち馬徹底研究」(ぱる出版刊)「図解競馬の参考書」(宝島)など多数。「勝ち馬がわかる競馬の教科書」は競馬書籍としては快挙とも呼べる、約6万部を発行している。
※この記事はPR記事です。
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