GJ > 競馬ニュース >  C.ルメール函館初日「0勝」もはや定番!?
NEW

JRA C.ルメール函館初日「0勝」もはや定番!? 歴史的名牝シーザリオの仔で1番人気もブービー13着大敗で「40万馬券」演出……

JRA C.ルメール土曜競馬「0勝」もはや定番!?  歴史的名牝シーザリオの仔で1番人気もブービー13着大敗で「40万馬券」演出……の画像1

 3日、函館競馬場で行われたメインレースの函館日刊スポーツ杯(3勝クラス)は、単勝12番人気のメリーメーキング(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)が優勝。国分恭介騎手の会心の騎乗により、大波乱の結果に終わった。

 レースは14頭立ての芝1200m戦。好スタートを切ったシルヴェーヌがハナに立ち、開幕初日ということもあり当然のようにハイペースで流れた。

 外からC.ルメール騎手が騎乗する1番人気のファーストフォリオが2番手につけ、内からは2番人気のショウナンアリアナも逃げ馬の後ろをピッタリとマーク。直線に入ってショウナンアリアナが抜け出すと、後方からメリーメーキングが馬群を突いて一気の伸び。粘るショウナンアリアナを測ったように捉え、ゴール前の接戦を制した。

 国分恭騎手は「展開が鍵だと見ていたのですが、思ったよりも流れてくれましたね。直線でもいいところが開いてくれました」と謙遜したが、外に持ち出すコース取りは完璧。見事な読みで騎乗馬を勝利に導いた。

 1着に単勝95.0倍のメリーメーキングが入ったことで、三連単は40万馬券。この波乱劇の主役になってしまったのが、先行争いに巻き込まれブービーの13着に敗れた、名牝シーザリオの仔として期待される1番人気のファーストフォリオだろう。

JRA C.ルメール土曜競馬「0勝」もはや定番!?  歴史的名牝シーザリオの仔で1番人気もブービー13着大敗で「40万馬券」演出……の画像2

 鞍上は現在リーディングトップを走るルメール騎手。この日は7鞍に騎乗して1番人気5回、2番人気2回と有力馬も揃っていたが、精彩を欠き未勝利に終わっている。

 まさかの「0勝」という結果は意外とも思えるが、この結果も「十分にあり得た」と記者はいう。

「ルメール騎手は昨年も函館入り初日で合計6鞍に騎乗しましたが、1番人気が4回と有力馬が集まっていたにも関わらず【0.2.0.4/6】と散々な結果に終わっています。

自国フランスと似た気候の函館を相当気に入っているみたいですが、開催日数が少なく乗りなれていないということもあるのでしょう」(競馬記者)

 ルメール騎手は、2017年から夏の函館競馬に参戦。それ以降は毎年この時期になると、函館に腰を据えて騎乗している。

 しかし、年毎の函館入り初日の成績は、今年も合わせて過去1勝のみ。騎乗馬の人気と勝率を見ると、確かに今回の結果は十分にあり得たといえそうだ。

1番人気【1-10-4-7/22】4.5%
2番人気【0-1-1-4/6】0.0%
3番人気【0-0-0-4/4】0.0%
4番人気【0-0-1-0/1】0.0%
6番人気【0-0-0-1/1】0.0%
トータル【1-11-6-16/34】2.9%

 トータルで見れば勝率2.9%で、1番人気だけで見ても勝率は4.5%と散々な成績。人気を大きく乖離した結果となっており「函館入り初日のルメールは消し」は、もはや“格言”といっても過言ではないのかもしれない。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

JRA C.ルメール函館初日「0勝」もはや定番!? 歴史的名牝シーザリオの仔で1番人気もブービー13着大敗で「40万馬券」演出……のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛