GJ > 競馬ニュース > サラブレッドに及ぼす鼻出血の影響とは  > 2ページ目
NEW

JRA 鼻血を出しながら未勝利馬が初勝利! ウオッカ、オルフェーヴルら過去の名馬も苦しんだ難病、サラブレッドに及ぼす鼻出血の影響が人間と決定的に異なる理由とは

【この記事のキーワード】, ,

「女傑」の名で知られるウオッカは、10年マクトゥームCR3(G2)で8着に敗れた際、内因性鼻出血を発症。前年のJC(G1)勝利後に続いての2度目の発症だったため、これを受けて現役を退いた。

 また、三冠馬で現在種牡馬のオルフェーヴルも同様に、内因性鼻出血を発症した過去がある。出走予定だった13年宝塚記念(G1)の1週前追い切り後に発症。大事を取るため当レースへの出走を見合わせた。

 鼻出血は適切な治療を行えば対処可能であるが、場合によっては死に至る場合もある。05年京都大賞典(G2)勝利など重賞3勝の実績があるリンカーンは、2度の鼻出血を発症した後、息を引き取った。

 現在、多くの厩舎が日頃から内視鏡による診察、飼料やサプリメントの投与など、様々な取り組みを行い予防に努めているが、絶対的な治療法は未だ見つかっていない。

 鼻出血はどの競走馬も発症する可能性があり、数多の馬が苦しんできた。ゲノムはそれを発症しながらレースに勝利したのだから、負担が大きいはずだ。同馬が1日でも早く回復し、そして1頭でも鼻出血で苦しむ馬が減ることを心から願う。(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

JRA 鼻血を出しながら未勝利馬が初勝利! ウオッカ、オルフェーヴルら過去の名馬も苦しんだ難病、サラブレッドに及ぼす鼻出血の影響が人間と決定的に異なる理由とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
  3. JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. JRA阪急杯(G3)川田将雅ブチギレ怒声「ユーイチ!!」から1年……ダノンファンタジーVSレシステンシアは「鞍上」因縁対決?
  6. 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
  7. JRA NHKマイルC(G1)幸英明「北村友一のことが頭から離れない」騎乗馬ルークズネストを巡る「複雑な背景」とは
  8. JRA北村友一、横山一家と「全面戦争」勃発か…浦島状態がもたらした「立ち位置」の変化と大き過ぎた代償
  9. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  10. JRA武豊「復活」の京都記念(G2)完勝は「確執と低迷」の序章……近藤利一オーナー死去、アドマイヤビルゴ登場まで長過ぎた沈黙の時間