
JRA福永祐一&M.デムーロ台頭に危機感!? 「マイネル軍団」エースの座“防衛”“へ200万馬券演出「あの騎手」のハングリー精神に期待!!

8月も終盤に突入。夏の新馬戦を快勝した有力馬が初重賞に挑む時期を迎えつつある。
今週こそ2歳重賞は予定されていないものの、来週29日には新潟2歳Sが、さらに再来週9月4日は札幌2歳S、5日は小倉2歳S(すべてG3)が予定されている。
なかでも、札幌2歳Sにいち早く出走を表明したのが、7月10日の新馬戦を圧勝したオンリーオピニオン(牝2歳、美浦・伊藤大士厩舎)だ。
同馬の馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。デビュー戦の好内容から「マイネル軍団」の2歳馬でも注目を集める一頭で、伊藤大調教師は「鞍上は柴田大知騎手でいく」と、デビュー戦からの継続騎乗を明言している。
「マイネル軍団」と柴田大騎手といえば、その“蜜月”ぶりはあまりにも有名。振り返れば2005年10月から09年8月まで、丸4年も平地競走未勝利だった柴田大騎手に救いの手を差し伸べたのが総帥・岡田繁幸さんであり、柴田大騎手は丹内祐次騎手と双璧をなす同軍団の主戦騎手となった。
しかし今年3月、その岡田さんが急逝。「マイネル軍団」の“お抱え騎手”として、柴田大騎手の立場が危うくなるのではと、密かに話題を集めていた。
事実、6月13日には、福永祐一騎手がラフィアン所有馬のウィズダイヤモンズに騎乗。過去に福永騎手がラフィアン馬に騎乗したのは10年以上も前という“珍事”が発生した。また今年のオークス(G1)を制したユーバーレーベンで好騎乗をみせたM.デムーロ騎手と「マイネル軍団」との関係は以降、より強固なものになったという見方もある。
一方、柴田大騎手の6月以降の戦績を振り返ると、6月の新馬戦はわずか2鞍。続々とデビューする「マイネル軍団」の新馬たちの鞍上は、国分優作騎手ら他騎手が起用されるケースが目立っていた。
いよいよ「マイネル軍団」主戦の座は危ういものに……と、そんな懸念を抱かせた7月。柴田大騎手はしたたかに新馬戦で好結果を残していた。
7月10日には、冒頭で記したオンリーオピニオンで快勝。スタートからハナを奪い、最後の直線では後続に3馬身差をつける圧勝劇を演じた柴田大騎手はレース後「成長途上ではあるけど、能力はありますね」と、この馬に“懸ける”思いをアピールするようなコメントを残している。
翌11日も2番人気に推されたケッツァーで快勝するなど、“お手馬”獲得のために少ないチャンスを確実にモノに。柴田大騎手は、見事に結果を残している。
8月に入っても、1日の新馬戦では10番人気のマリネロを2着に導き3連単200万馬券を演出。また先週14日は6番人気のヒメゴゼンを3着に、10番人気のガトーフレーズを勝利に導くなど激走。もちろん共に「マイネル軍団」の馬である。
21・22日には、新馬戦に3鞍騎乗予定。うち2頭は「マイネル軍団」の馬に騎乗する柴田大騎手は、今週も馬主サイドに好印象を与えて主戦騎手の座を不動のモノにすることができるか。
人気薄の馬でもゴールまで諦めず、少しでも上位に導くための“泥臭い”騎乗も厭わない。“どん底”から這い上がった男のハングリー精神に期待したい。(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。
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