JRA 武豊「黄金時代」の再来に現実味!? ディープインパクトで一世を風靡した「キンコンカン」を彷彿させる大物馬主の新・御三家とは
武豊「黄金時代」の再来か――。
7日、新たな一口馬主クラブとして、インゼルサラブレッドクラブの設立が発表された。
インゼルサラブレッドクラブは、(株)キーファーズ監査役の大住拓哉氏が愛馬会法人の代表を務め、クラブ法人であるインゼルレーシングは松島悠衣氏が代表を務める。
悠衣氏の父は、キーファーズの代表取締役社長である松島正昭氏。以前より「武豊騎手で凱旋門賞を勝つのが夢」と公言しているように武豊騎手の熱烈なファンであり、親交が深いことは有名だ。
武豊騎手は先週もキーファーズ所有馬であるドウデュース、スーパーウーパーで2勝を挙げる活躍。今年も10月には、同馬主のブルームかジャパンで9度目の凱旋門賞(G1)に挑戦することが決定している。
ただ、武豊の「黄金時代」を予感させるのは、松島氏の存在だけではない。
先週土曜日には、大ヒットゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)を世に送り出した藤田晋氏の「5億円ホース」ドーブネでもデビュー戦を圧勝。近年、ワールドプレミアを所有する大塚亮一氏など、高額馬を多く所有するオーナーたちから根強い人気を誇っているのだ。
「松島氏(63歳)、藤田氏(48歳)、大塚氏(46歳)と年齢は様々ですが、武豊騎手の全盛期を知っているオーナー達ですからね。当時は年間200勝超えもザラにありましたし、カリスマ的存在でしたから……。やはりかつての活躍を知る人間からすれば『武豊に乗って欲しい』という気持ちは大きいのではないでしょうか」(競馬記者)
武豊騎手がディープインパクトで一世を風靡した2005年当時は、ディープインパクト所有の金子真人オーナー以外にも、冠名「アドマイヤ」の近藤利一氏や冠名「フサイチ」の関口房朗氏が高額良血馬を次々と落札。大物馬主の御三家として各氏の苗字から一文字取った「金近関(キンコンカン)」時代などといわれていたが、もちろん武豊騎手も3人が所有する良血馬に数多く騎乗していた。
18年まで破られなかった「年間212勝」という偉大な記録も、この時に武豊騎手が樹立したもの。アドマイヤマックスでの高松宮記念(G1)制覇を皮切りに、ディープインパクトの牡馬クラシック三冠など、2005年にはG1レースを年間で6勝も挙げている。
「金近関」ならぬ「松藤大」の誕生により、予感される武豊騎手の再ブレーク。インゼルサラブレッドクラブ設立も追い風となれば、かつてのような年間G1・6勝も夢ではないかもしれない。
(文=北野なるはや)
<著者プロフィール>
某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 武豊の続投すら脅かした佐々木大輔と快進撃!関西の名トレーナーが「過去最高ペース」で勝ち星を荒稼ぎ
- 【南部杯(G1)展望】王者レモンポップ連覇なるか! 新ダート王ペプチドナイルの巻き返しにも期待
- 【秋華賞(G1)展望】ステレンボッシュVSチェルヴィニアの女王対決! クイーンズウォーク、クリスマスパレードら前哨戦好走組にもチャンス
- 【秋華賞】チェルヴィニア、ステレンボッシュに重大な不安発覚?牝馬三冠最終戦は“マジックキャッスル級穴馬の下剋上も浮上”で波乱必至!
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- JRA・G1「トレンド継続」で武豊らにチャンス到来!? 秋華賞(G1)有力馬に騎乗する今年G1未勝利ジョッキーは?
- オーギュストロダン回避で「逆輸入対決」は実現せず…武豊、坂井瑠星に注目集まる凱旋門賞
- スピルバーグ、ラブリーデイが最後の勝利…天皇賞・秋の王道ステップに変化
- サイレンススズカ級は不在!混戦模様の毎日王冠はローシャムパークでもシックスペンスでもない“まさかの激走穴馬”急浮上!
関連記事
JRA武豊「後味の悪いレース」あわや落馬の大斜行に酷評! 「もういいでしょう」からの「辞めたい」発言、“G1未勝利”リーディングジョッキーが代打でつかんだ殊勲星
JRA武豊でも、川田将雅でも、福永祐一でもダメ……大塚亮一オーナー「3.6億円馬」ザレストノーウェア「最後の未勝利戦」でも見せ場なし
JRA武豊「ケロッとしていました」ドウデュース辛勝でも手応えあり!? 着差以上に開きのあった実力、ハーツクライ産駒の大物を侮れない理由
JRA 5億円ホース「ドーブネ勝った!!」ウマ娘・藤田晋オーナーも現地観戦! 武豊「素質はあるね。楽しみ」話題の大器がデビュー戦完勝でトレンド1位
JRA「武豊→池添謙一」メイケイエールがアストンマーチャンするには「〇〇」が必須!? コロナ禍に現れた「世界平和」の象徴再び! 「格の違い」を見せつけられた元主戦は何を思う?【週末GJ人気記事総まとめ】