
JRA 5億円ホース「ドーブネ勝った!!」ウマ娘・藤田晋オーナーも現地観戦! 武豊「素質はあるね。楽しみ」話題の大器がデビュー戦完勝でトレンド1位
4日、札幌競馬場で行われた5R・2歳新馬戦は、1番人気のドーブネ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が勝利。大ヒット競馬アプリ『ウマ娘プリティーダービー』(Cygames)の藤田晋オーナーは、これが嬉しいJRA初勝利となった。
話題の“5億円ホース”が、順風満帆なデビューを飾った。
12頭立てで行われた芝1500mのレース。スタートで後手を踏み、後方からの競馬となったドーブネだったが、3コーナーで加速すると一気に先頭集団に並びかける。最後の直線を迎えて鞍上の武豊騎手からムチが飛ぶと、あっさりと抜け出してゴールした。
「着差は2馬身差ですが、見た目以上に強いレースでした。レース後に武豊騎手が『入れ込みを心配していた』と話した通り、気性面でまだ幼いところがあるため、この日はスタートをソロっと出して後方から。8枠11番からのスタートでしたし、札幌の芝1500mはスタートしてすぐにコーナーに入るので、かなり外を回る競馬になりました。
また勝負どころの4コーナーで大外からまくる競馬でしたが、かなり膨らみながら回っていましたね。武豊騎手も『まだまだ粗削り』と課題を挙げていましたよ。ただ、そういったところが解消されれば、もっと良くなると思いますし、今後が楽しみです。非常に話題性のある馬だけに頑張ってほしいですね」(競馬記者)
今春の千葉サラブレッドセール史上最高額の4億7010万円(税抜き)を記録しただけでなく、大ヒット競馬アプリ『ウマ娘』を手掛けるCygamesの親会社サイバーエージェントの藤田社長が馬主デビューすることもあって、デビュー前から異例の注目を集めていたドーブネ。デビュー戦勝利から、わずか数分でTwitterのトレンド1位になった。
「藤田社長がオーナーで武豊騎手が騎乗したこともあって、すでに競馬の枠を超えた注目を集めていますね。1頭の競走馬がここまで注目されることはなかなかないですし、北島三郎さんと武豊騎手のキタサンブラックを思い出しました。
今後の活躍次第だと思いますが、ドーブネもディープインパクトやキタサンブラックのような国民的なアイドルホースになれる可能性を秘めた逸材だと思います。最近の競馬界はコロナ禍ということもあって暗い話題が多かったですが、そういった意味でもドーブネの活躍に期待するファンや関係者は少なくないと思います」(別の記者)
また、この日は藤田オーナー自ら札幌まで足を運んでの現地観戦。ドーブネの、そして自身の馬主初勝利を飾った直後にはTwitterで「ドーブネ勝った!!」と喜びを露にしている。これには武幸四郎調教師も「ホッとしました」と胸を撫で下ろしたようだ。
レース後、武豊騎手が「素質はあるね。楽しみ」と話すと、「能力はあるから、根気よく色んな事を教えながらやっていきたい」と兜の緒を締めた武幸四郎調教師。大注目を集める未完の大器ドーブネが、まずは素質の片りんを見せた。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
PICK UP
Ranking
17:30更新JRA伝説レコード「1:57.8」サッカーボーイの謎に迫る。1988年から「32年間」不滅、最有力は当時の函館が「洋芝ではなかった説」だが……
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
関連記事
JRAたった2人だけ! 新馬戦Vはルーキー騎手にとって高すぎる“壁”?「最後の砦」は10月復帰予定の新馬戦“未経験”のあの新人女性騎手?
JRA 「ルメールファースト」覆した2頭の結果に大満足!? アーモンドアイも歩んだ「プレミア新馬戦」で圧勝デビュー! イクイノックスとソネットフレーズの可能性
JRA 2歳女王「最後の仔」が9馬身差レコードタイのド派手デビュー! 「いい勝ち方でした」コロナ禍に現れた「世界平和」の象徴再び
JRA 「初タッグ」大馬主×名トレーナーまさかの1番人気4着……スタート後手から幼さの残るチグハグなレースぶり、悲願ダービー制覇に早くも「黄信号」が点灯か
JRAルメール×キタサンブラックが6馬身圧勝デビュー! 「パワーアップしたら凄いことになる」父の主戦・武豊とのコンビ実現の可能性は?