
JRA福永祐一「鞍上問題」発生に嬉しい悲鳴!? エアグルーヴ孫でトライアル快勝も……、「二者択一」求められる秋華賞(G1)で板挟み
19日、中京競馬場で行われたローズS(G2)は、中団を追走した4番人気アンドヴァラナウト(牝3歳、栗東・池添学厩舎)が直線抜け出して優勝。エアグルーヴ一族からまた楽しみな素質馬が頭角を現した。
「とても良い内容で勝ってくれたと思います。まだまだこれからの馬ですが、そういった状態でもG2を勝ってくれましたので、G1の舞台でも十分勝負できるだけの馬だと思っています」
これまでアンドヴァラナウトの全レースで手綱を取ってきた福永祐一騎手。重賞初挑戦で結果を残した愛馬をそう評価した。次走は優先出走権を獲得した秋華賞(G1)が濃厚。桜花賞馬ソダシに新たな強敵が現れた。

しかし、ここで福永騎手には難題も浮上した。もうおわかりだと思うが、福永騎手には春の牝馬クラシック二冠でタッグを組んだファインルージュというお手馬がすでにいるのだ。
先週の紫苑S(G3)では、他馬に力の差を見せつけて快勝。打倒ソダシの1番手にも名前が挙がるほど、その評価はうなぎ上りだ。2週連続で秋華賞トライアルを制した福永騎手には、“二者択一”という贅沢な悩みが生じてしまったというわけだ。
福永騎手が本番でどちらを選択するかは発表を待つしかない。いずれにしても、福永騎手に振られた方は本番で別の騎手が騎乗することになるが……。
2頭の主戦騎手としては、素直に勝つ確率が高い方を選びたいところだろう。しかし、2頭ともノーザンファーム生産馬のため、ノーザンファームの思惑が影響してくる可能性が高い。
「春のクラシックで揉まれてきたファインルージュ、そしてデビューから関係を育んできたアンドヴァラナウト。難しい選択ですが、本番では後者に騎乗している可能性が高いと見ています。
注目したいのがC.ルメール騎手の存在です。お手馬だったサトノレイナスは故障で秋華賞不参戦が決定しています。ローズSでは3番人気クールキャットに騎乗しましたが、いいところなく11着に大敗してしまいました。
現状では、福永騎手に選ばれなかった方の馬がルメール騎手に回される可能性もあると考えています。そうなると、今年1月のフェアリーS(G3)で勝利したファインルージュとルメール騎手のコンビ再結成もありそうですね」(競馬記者)
約1か月後に迫った秋華賞までにサプライズのシャッフルはあるのか。打倒ソダシに燃えるリーディング上位ジョッキーの動向にも注目が集まる。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
5:30更新川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊が「告白」キタサンブラックによる宝塚記念(G1)の歴史的大敗劇で「何」があったのか……騒動が去った今だからこそ語られた「真相」<1>
- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
- JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
- JRA武豊「キタサンブラックで行きたかった」凱旋門賞(G1)制覇への思い。ディープインパクトより「強い馬じゃないと勝てないということはない」悲願達成のキーポイントとは
関連記事
JRA 武豊「期待通り」トゥデイイズザデイが圧巻のデビュー勝ち! 兄ヴィヴァンはシャフリヤールと接戦、ディープインパクトの大物登場に手応え大アリ?
JRA【神戸新聞杯(G2)展望】「乗り替わりでは勝てない」ダービーの常識覆したシャフリヤールに新たなジンクス?逆転の筆頭候補はステラヴェローチェに魅力
JRA【オールカマー(G2)展望】レイパパレ再び”連勝街道”へ!1週前追い”失敗”も鞍上魅力グローリーヴェイズ、横山親子の「競演」にも注目
JRA 武豊「お前、自分が誰だか分かっているのか?」かつて沈みゆく“伝説”に掛けたゲキを今一度。競輪選手を救った「魔法の言葉」とは?
JRA 福永祐一「いい勝ち方ができた」名牝の産駒がデビュー戦快勝!「超高額」で立て続けにコケた一族、待望の新馬戦「初勝利」に安堵か