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JRA「5戦無敗」ポタジェが川田将雅に”捨てられて”はや7ヶ月……。毎日王冠(G2)で「復縁」猛アピールなるか

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JRA「5戦無敗」ポタジェが川田将雅に捨てられてはや7ヶ月……。毎日王冠(G2)で「復縁」猛アピールなるかの画像1

 10日(日)には東京競馬場で毎日王冠(G2)が行われる。エントリーした13頭中、唯一の4歳馬ポタジェ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)に注目したい。

 同馬のデビューは2歳9月の中山芝1800m。この時はスタートで後手を踏んだが、道中早めに進出し、直線一気の差し切り勝ちを収めた。その豪快なレースぶりから、「来年のクラシック候補」と期待されたのは言うまでもない。

 しかし、そこから3戦連続2着と勝ちあぐねると、3歳時はG1どころか重賞出走もなし。2勝目を挙げたのは3歳夏になってからだった。その後は自己条件をとんとん拍子で勝ち、秋にオープン入り。

 今年1月の白富士S(L)で4連勝を飾った。重賞に初挑戦したのは3月の金鯱賞(G2)。6番人気ながら3着に入り、重賞レベルでも通用することを証明したものの、続く新潟大賞典(G3)でクビ差の2着に敗れ、夏を休養に充てて秋に備えた。

 ここまで「5-4-1-0」という成績が示す通り、大崩れしたことがないポタジェには勝利の方程式が存在する。これまで挙げた勝ち星は、すべて川田将雅騎手とのコンビで通算5戦5勝と無敗。逆に、鞍上が川田騎手以外の時は「0-4-1-0」と、一度も勝っていない。

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吉田隼人騎手 撮影:Ruriko.I

 そんなポタジェと毎日王冠でコンビを組むのはテン乗りの吉田隼人騎手。先週のスプリンターズS(G1)では、人気薄のシヴァージを3着に持ってくるなど、乗れている騎手ではあるが、陣営の“理想”は川田騎手とのコンビだったはずだ。

「ポタジェはディープインパクト産駒ですが、瞬発力型というよりは持続力型だと思います。それゆえ、剛腕の川田騎手は非常に合っているのではないでしょうか。

2走前の金鯱賞で、川田騎手はグローリーヴェイズに騎乗。前走の新潟大賞典の時は、同日のNHKマイルC(G1)でグレナディアガーズに騎乗するためコンビを組めませんでした。

そして、今回は安田記念覇者のダノンキングリーが出走するため、もちろんそちらが優先。捨てられた金鯱賞から7ヶ月経ちましたが、復縁に失敗しましたね」(競馬記者)

 ポタジェの実績的に金鯱賞以降の乗り替わりは仕方がないところ。とはいえ、北村友一騎手が騎乗した金鯱賞では、川田騎手のグローリーヴェイズとの激しい3着争いをハナ差で制し、しっかりアピールしている。

「まさに川田騎手に振られた気持ちを拭い去るかのような粘りでグローリーヴェイズに先着しましたが、ポタジェの必死のアピールは実らず、その後も川田騎手との再結成には至っていません」(同)

 ポタジェが川田騎手を振り向かせるには一体どうすればいいのか……。

「ポタジェにとって最高のシナリオは、自身が毎日王冠を勝って、ダノンキングリーがマイルCS(G1)に進むことでしょう。距離適性を考えると、ポタジェ陣営の狙いは天皇賞・秋(G1)のはずです。ただし、賞金加算は絶対条件なので、休み明けでもここはしっかり勝ちたいですね」(同)

 ダノンキングリーの次走は、天皇賞・秋かマイルCSのどちらかが濃厚と言われている。ただし、休み明けを苦にしないタイプだけに、中2週の天皇賞よりレース間隔のあるマイルCSに向かう可能性もありそうだ。

 そうなると、川田騎手の天皇賞・秋での騎乗馬は一転不在となるため、ポタジェ陣営にとっては大チャンス。果たして川田騎手を振り向かせるような勝利を挙げることはできるか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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