
JRA 武豊、新馬特別連勝の「好素材」と新タッグ!暮れのG1戦線に向けてお手馬強化を図る中で、前任騎手が「謎」のコンビ解消
先週3日に中山競馬場で行われたサフラン賞(1勝クラス)を快勝したウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が、次走のファンタジーS(G3)で武豊騎手と新コンビを結成することが明らかになった。
本馬の父は、2歳戦で早くも11勝を挙げている新種牡馬シルバーステート。母の父は、先日のスプリンターズS(G1)を勝利したピクシーナイトや、凱旋門賞(仏G1)に出走したディープボンドと同じキングヘイロー。いま最も勢いのある血統といってよさそうだ。
6番人気と伏兵扱いだったデビュー戦は、札幌の芝1500mでハナを切ると、そのまま後続に一度も先頭を譲らず逃げ切り勝ち。上がり3ハロンもメンバー最速タイの34秒8でまとめた。
そして迎えた2戦目のサフラン賞。初戦の内容がフロック視されたのか、同じく6番人気留まりだったが、スタートを決めてスッと2番手を追走。1番人気のレディバランタインが後方で折り合いに苦労するなか、スムーズに直線に入ると、逃げるウインピクシスを力強くねじ伏せ、デビューから2連勝を飾った。
札幌の1500mも問題なかったため、ファンタジーSの1400mも苦にしないものと思われる。前年、メイケイエールと共に同レースを制している武豊騎手と、どのような競馬を見せてくれるのか注目したい。

一方で、乗り替わりの理由は現時点で不明だが、同馬と2戦2勝だったにもかかわらず、コンビ解消となってしまったのが吉田隼人騎手である。
「吉田隼騎手はききょうS(OP)でドーブネとコンビを組み、単勝オッズ1.7倍に応えて勝利しましたが、距離短縮の2戦目で逃げたことには、今後の距離延長に不安が残りました。
ファンタジーSと同日に、東京競馬場では京王杯2歳S(G2)が行われるため、こちらに出走してくるようなら、注目でしたが次走デイリー杯2歳S(G2)を予定していることがわかりました。
吉田隼騎手と新馬戦でコンビを組んで快勝したヴィアドロローサが、次走に京王杯2歳Sを予定しています。もしかしたらこちらに先約があったため、ウォーターナビレラの方が武豊騎手に乗り替わりになったのかもしれません」(競馬誌ライター)
武豊騎手は、2歳牝馬のお手馬に野路菊S(OP)を勝ったロンも控えている。同馬は芝2000mで2戦2勝。次走は未定だが、芝2000mで行われるホープフルS(G1)を視野に入れている可能性もある。牝馬のマイル路線が空いたため、ウォーターナビレラが同騎手に回ってきたということも考えられそう。
ウォーターナビレラとロン、そしてドーブネも、暮れの2歳G1で好勝負が可能な逸材だけに、今後も動向に注目しておきたい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
17:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【セレクトセール】JRAも驚愕の2日目!? ABCマートとラウンドワンも爆買い!ディープ産駒が1億から一瞬で4億7000万円へ!全体総括も
- JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
JRA春惨敗ピクシーナイト「仕様変更」の決め手は福永祐一!? 大舞台で頼りなかった過去から一変、パートナーの適性を見抜いた「金言」アドバイス
JRA「未完の大器」サトノダイヤモンドの全弟が電撃“種牡馬”入り!実績微妙も……種牡馬になれた理由と第二の“シルバーステート”になれる可能性
「10億までは降りない」名物オーナーが惚れ込んだ期待馬がデビュー! 史上最高額を記録した馬を気に入った「ルーツ」とは
JRAサンデーRの不可解「使い分け」に疑問の声!? サウジアラビアRC(G3)コマンドラインの「敵」は身内にあり
JRA「金返せ」利用者は怒り心頭!? スプリンターズS、凱旋門賞開催日のグリーンチャンネルで「痛恨」トラブル