JRA 武豊、天皇賞・秋「32年連続」参戦でストップ!? 裏開催でデビューする大物2歳牡馬とは
20日、DMMドリームクラブの公式Twitterアカウント『【公式】DMM BANUSY』が所有馬のホープインザダーク(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)のデビュー戦の予定を発表した。
父モーリス、母ラヴインザダーク、母の父ダンスインザダークの2歳牡馬は、31日の阪神5R・2歳新馬(芝1600m)のデビューを見込んでいる。そして気になる鞍上は武豊騎手を予定している。
「ホープインザダークが予定している新馬戦は、天皇賞・秋(G1)の裏開催です。武騎手は1989年から毎年天皇賞・秋へ騎乗してきました。今年乗らないことになれば、天皇賞・秋連続騎乗は『32』でストップします」(競馬記者)
1987年デビューで35年目の武騎手は、89年にスーパークリークで天皇賞・秋初騎乗初勝利を達成以来、毎年同レースへ騎乗を続けてきた。
今年はワールドプレミア、ポタジェ、ユーキャンスマイル、カデナ、ムイトオブリガードといった武騎手が過去に騎乗したことがある馬が天皇賞・秋へ出走予定。秋の盾6勝を誇る競馬界のレジェンドなら、自身の意向次第で連続騎乗を『33』に延ばせそうだ。
しかし、レジェンドはホープインザダークに乗る選択を選んだ。ホープインザダークとは一体どれほどの馬なのだろうか……。
「叔父に12年の日本ダービーを優勝したディープブリランテがいる良血馬です。
調教はとてもよく動けています。14日のCWでの追い切りでは、24日にデビュー予定のダービー馬シャフリヤールの半弟アルファヒディに1馬身ほど先着しています」(同)
アルファヒディはホープインザダークより1週早くデビュー予定であるため、ホープインザダークより仕上がりが良いと考えられている。だが、ホープインザダークは自分より走る態勢が整っている良血馬に先着を果たしている。
『競馬エイト』の取材に対し、陣営は同馬について「スピードが非凡で瞬発力も秘めています。初戦から楽しみ」と、回答。3冠馬オルフェーヴルをはじめ数々のG1馬を世に送り出した一流ステーブルの池江厩舎が、ここまで言うのだから期待がもてる。
「同レースには姉が英国G1馬の外国産馬ボブズヤアンクル、坂路で51秒台の好タイムを計測しているメイショウヒヅクリなどがスタンバイしています。
相手は揃っていますが、武騎手が天皇賞・秋の騎乗よりもホープインザダークのデビュー戦に魅力を感じている可能性もあります。楽しみな一戦になるのではないでしょうか」(同)
武騎手のファンの中には、天皇賞・秋連続騎乗がストップすることを受けて「悲しい」「残念」といった声が多く上がっている。そんなファンの感情を吹き飛ばすような走りを、ホープインザダークに期待したい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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