JRA【菊花賞(G1)予想】ステラヴェローチェ中心もC.ルメール×オーソクレースは切り! エアサージュに馬券圏内100%データ、激走濃厚な穴馬発見!?
今回はクラシック3冠の最終戦、菊花賞(G1)を予想していく。
先週の秋華賞(G1)も完敗だが、少々複雑な思いがある。まず、ソダシがあれほど惨敗するとは予想だにしなかった。報道では歯が折れて出血していたとのこと。ゲートの出で起こったらしいが、それだけでもなかったようだ。
ファインルージュとアンドヴァラナウトについては順当だったと言える。特にファインルージュについては関東馬不利というデータを外せば買えない理由はなかった。個人的にはユーバーレーベンの惨敗とアカイトリノムスメの勝利はしてやったりというところ。秋華賞直行組は買えないというスタンスの一方で、国枝栄厩舎の相性の良さを見抜けたのは何よりだった。
では、予想に戻ろう。例によって過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データは以下の通り。
神戸新聞杯 17頭
セントライト記念 6頭
阿賀野川特別(2勝クラス) 2頭
条件特別 3頭
札幌記念、ラジオNIKKEI賞 各1頭
となっている。一部では先週の時点からデータとして挙げられていた神戸新聞杯組の圧倒的優勢。2007年に従来の阪神2000mから2400mに距離延長されて以降、急激に偏りが起きている。昨年と今年は中京2200mでの施行だったが、それでも好走傾向に変わりはない。
次に人気順のデータが以下になる。
1番人気 6-0-2-2
2番人気 0-3-0-7
3番人気 2-0-2-6
4~6番人気 1-4-2-23
7~9番人気 1-2-2-25
10番人気以下 0-1-2-87
となっている。1番人気の勝率が異常だが、長距離戦になると大荒れという感じにはなりにくい傾向はある。2番人気の好走数が案外だが、過去5年に絞っても1番人気3-0-1-1、2番人気0-1-0-4、3番人気1-0-0-4であり、1番人気の信頼度は高い。
過去5年で1番人気が飛んだのは18年のブラストワンピースのみ。このケースに関しては新潟記念(G3)からの転戦ということで、ローテーションに問題があったと言える。
これを踏まえて「◎」は14番ステラヴェローチェを指名する。
上位人気になるのは当然だが、ローテーションから見ても問題なし。近5年で神戸新聞杯(G2)の勝ち馬は2勝しており、1頭は昨年の3冠馬コントレイル。もう1頭は16年のサトノダイヤモンドで、春のクラシックで惜敗してからの神戸新聞杯勝利がステラヴェローチェと重なる。
血統面で見てもクロノジェネシスの活躍で一躍有名になったバゴ産駒。距離は持つだろう。陣営はそこを「紙一重」として、多頭数競馬とマークの厳しさを懸念しているようだが、春2冠の好走で、そのあたりは克服したと見る。
続いて「○」だが、穴っぽいところで8番エアサージュを推す。
自己条件を連勝しての参戦だが、条件特別からの転戦馬は近5年で3頭が馬券に絡んでいる。昨年のアリストテレスもこのパターンだ。
本サイトでも詳述しているが、名前の通り名牝エアグルーヴを輩出してきた「エア軍団」の1頭。過去エア軍団から4頭が菊花賞に出走しているが、すべてが馬券に絡む活躍。陣営も「距離適性はありそう、この条件は合っている」と強気のコメント。人気の盲点になっており、買い頃の1頭だ。
「▲」は15番ヴァイスメテオールとする。
夏の3歳重賞ラジオNIKKEI賞(G3)を勝ってのぶっつけ本番だが、このローテーションで18年の菊花賞をフィエールマンが勝っている。休み明けということと、この変則ローテーションが嫌われたか人気を落としているが、デビュー2戦目の京成杯(G3)で4着に入るなど実力は確か。
陣営は「馬の調整は順調」としながらも、鞍上の丸山元気騎手がナーバスになっていることを不安視している。確かに今年は勝ち星が少なく、28連敗中と状況は決して良くないがラジオNIKKEI賞を勝ったのは丸山騎手とのコンビ。大仕事をやってのけてもおかしくない。
「△」は2番アサマノイタズラと5番レッドジェネシスの2頭とする。
アサマノイタズラは本サイトでも取り上げているように意見の割れるところ。スプリングS(G2)で2着に好走するも、皐月賞(G1)とラジオNIKKEI賞で凡走。そこからのセントライト記念(G2)制覇な上に、どのレースも人気薄で来ているだけに致し方ないだろう。
ただ、セントライト記念組は神戸新聞杯組に比べて実績が大きく見劣るものの、好走しているのは確か。昨年、一昨年も馬券に絡んでいる以上、無視するわけにはいかない。本当であれば、2着馬の好走が目立つのでそこを指名したいところではあったが、2着のソーヴァリアントは回避してしまったので、繰り上げで本馬を指名する。
レッドジェネシスに関しては、人気の一角となっている。日本ダービー(G1)こそ大敗したが、G2を勝っている実績はやはり侮れない。神戸新聞杯2着も、実は1着馬より馬券に絡んでいるデータから見ても、人気とはいえ押さえるべき1頭だ。
人気になりそうなところだと、3番タイトルホルダーと、C.ルメール騎手の18番オーソクレースは切り。
タイトルホルダーも弥生賞(G2)を勝っている上に皐月賞2着と実績は申し分ないが、いかんせんセントライト記念組な上に負けすぎている。過去10年のうちセントライト記念3着以下で馬券に絡んだのは17年のクリンチャーのみ。セントライト記念9着からの巻き返しだったが、この年は「極悪馬場」と評されたほどの不良馬場だった。これについては度外視していいだろう。
オーソクレースも同様に前走は9カ月の休み明けからの激走だったが、セントライト記念組は3着以下が馬券に絡んだのはクリンチャーのみなので、良馬場確実な今回はデータから言っても切りだ。
ということで、今回は2番、5番、8番、14番、15番の5頭の3連複BOX10点で勝負したい。
印からは外したが、もう1頭10番モンテディオの目もあると考えている。データ的には好走している神戸新聞杯3着馬なだけに、人気薄だが押さえる価値はある。
(文=トーラス神田)
<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。
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