競馬界の「ビッグボス」武豊がNHKドラマ出演! 「このドラマを見て競馬界に興味を持ってくれたら」競馬で活躍する「女性」に注目
女性騎手が主人公の『風の向こうへ駆け抜けろ』(小学館)を原作としたNHKドラマ(前編12月18日、後編12月25日放送)に本人役として武豊騎手が出演する。
物語は地方競馬に所属する新人女性騎手が落ちぶれ厩舎と共に奔走する姿を描いたもので、競馬界のリアルが垣間見える内容だ。主人公の女性騎手役は元欅坂46の平手友梨奈が務める。
近年では中央競馬、地方競馬共に女性騎手の活躍が目立つ。JRAでは2016年にデビューした藤田菜七子騎手の活躍により、競馬界に女性騎手ムーブメントが巻き起った。
直近では名古屋競馬の宮下瞳騎手が地方競馬通算1000勝達成や、兵庫初の女性騎手佐々木世麗騎手が新人最多勝記録を更新するなど、地方競馬での女性騎手の話題も絶えない。
武豊騎手もドラマ撮影後のインタビューで「藤田菜七子騎手を見て騎手になりたいと思った女の子は多いのではないか。同じようにこのドラマを見て競馬界に興味を持ってくれたら」と今後も女性騎手が増えることに期待を寄せている。
昨今では、JRAが女性のための競馬サイト『UMAJO』を開設、アプリで大流行している『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)など、女性が競馬に深く関わる機会も増えた。全国の競馬場、ウインズなどもレジャー施設としての清潔なイメージを心掛けており、女性のイメージも随分変わってきたに違いない。
事実、今年9月にITツール比較サイト『STRATE』を運営するSheepDog社が20代男女を対象に「競馬に関するアンケート」を行った結果、約4割の女性が「実際に競馬に関するコンテンツを視聴・利用したことがある」と回答している。今や競馬は若い女性も気兼ねなく参加できるものとなったのだろう。
なお社会だけでなく、馬の世界においても、女性=牝馬の活躍が当たり前となってきている。
2007年にウオッカが牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制してから14年経つが、その間アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクトなど牝馬3冠馬が4頭も誕生。ジェンティルドンナやアーモンドアイは過去ジャパンC(G1)において牡馬3冠馬を下している。
海外においても先日BCフィリー&メアターフ(米G1)を勝ったラヴズオンリーユーなど、世界的に活躍する日本の牝馬が毎年のように現れている。
話が少々脱線したが、近代競馬において人馬共に女性の活躍が大変目立ってきているのは周知の事実だ。10年後、20年後と競馬界の未来は女性によって、どのような変化がもたらされるのか。日本ダービーで女性騎手が勝利する日はそう遠くないかもしれない。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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