JRA打倒ジュタロウにドレフォン産駒の超大物候補が名乗り、ケンタッキーダービー(米G1)挑戦も?

27日(土)に東京競馬場で行われたカトレアS(OP)では、断然の1番人気に応えてコンシリエーレ(牡2、美浦・稲垣幸雄厩舎)が勝利した。
芝からのスタートを無難にこなすと道中は中団前目の外につけ、最後の直線では楽な手応えで先頭へ。後続が迫ったが、クビ差しのぎ切った。
レース後のコメントでC.ルメール騎手は「先頭に立ってから遊ぶところがありましたが、能力はありそうです」と評価した。
思い返せば8月の新潟でデビューした同馬は、2着に1.9秒の大差をつける大楽勝だった。勝ち時計の1分53秒5は、過去にダートG1で4勝を挙げたルヴァンスレーヴが勝った同コースの新馬戦の勝ち時計1分54秒8を1秒以上も上回る好タイム。今回のレースでもどれだけ後続を突き放すのかという勝ち方にも期待がかかっていた。
結果だけ見ると勝ち時計の1分38秒0は、昨年の同レース勝ち馬レモンポップがマークした1分36秒4と比べると平凡に映る。さらに、着差も2着にクビ差まで詰め寄られた。
しかし今回は新馬戦以来3カ月以上の休み明けで、馬体重は前走から10キロ増の550キロ。さらにルメール騎手のレース後のコメントからも、やや子どもっぽさが残る内容で、今後の伸び代という点ではまだまだ未知の魅力を秘めている。

そして新馬戦で騎乗した武藤雅騎手からルメール騎手に乗り替わった点も、今後を見据えての交代とも見てとれる。大舞台を意識しているからこそ、事前に鞍上に癖を知ってもらう事はアドバンテージにもつながるだろう。
今回勝利したカトレアSは、来年5月にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービー(米G1)への選定競走に指定されており、勝ち馬コンシリエーレは10ポイントを獲得。大目標へ向けて、幸先のいい滑り出しといえよう。
実は当初コンシリエーレは10月のプラタナス賞に出走してくるのではないかとの噂があった。これはレース前に一度美浦に入厩した痕跡があったからだ。しかし調教もレースへの登録もなく最終的に再放牧となっていた。コンディションを考慮したか、ケンタッキーダービーへの意欲か、いずれにしろカトレアSを勝ったことによるポイント加算は大きい。
当面のライバル候補として、同じく新馬戦を大差勝ちしたジュタロウの動向も気になるところだ。ジュタロウは来年の1月中京で行われる1勝クラスに引き続き武豊騎手で参戦すると発表があった。管理する河内洋調教師も「結果が出れば海外遠征も視野に」とコメントしており、自然と鼻息も荒くなる。
ジュタロウの父アロゲートも産駒が好調。新馬戦を10馬身差の圧勝後、先日アメリカのBCジュベナイル(米G1)に挑戦したジャスパーグレイトやカトレアSと同日に行われた阪神の新馬戦でも人気のアロゲート産駒2頭がワンツーを決めた。昨年急死した父の無念を晴らすかのように、子どもたちの活躍が目立っている。
コンシリエーレの父ドレフォンも、初年度産駒でジオグリフをはじめ重賞馬を輩出。芝ダート共にこなし、距離も融通がきく万能タイプに映る。同馬もダート路線での期待が高まる。今後のドレフォン産駒VSアロゲート産駒の新種牡馬同士の熾烈なケンタッキーダービー出走枠争奪戦にも目が離せない。
選定競走は他にも「全日本2歳優駿(Jpn1)」「ヒヤシンスS(L)」「伏竜S(OP)」と3レース残っている。現時点では甲乙つけがたいが、お互い順調にいけば、どこかで直接対決が実現する可能性はある。
先日、マルシュロレーヌがアメリカのBCディスタフ(米G1)に勝利し、日本馬として初の海外ダートG1制覇を成し遂げたばかり。ケンタッキーダービーを日本馬が勝利する日も決して遠くはないはずだ。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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