JRA 第二のサトノダイヤモンドの可能性秘める素質馬が「出世レース」に挑戦!打ち破る「G1・21勝」名伯楽にまつわるジンクス

早いものでJRAでは今週から師走競馬に突入する。4日、中山競馬場では芝2000mの葉牡丹賞(1勝クラス)が行われる。
同レースは条件戦だが、過去にレイデオロとウイニングチケットといった2頭のダービー馬を輩出。またトーセンジョーダンやタイキフォーチュンといったG1馬、ジェネラーレウーノなどの重賞勝ち馬を送り出している。
今年、そんな出世レースからの飛躍を目指すのが、ディープインパクト産駒のレッドランメルト(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
デビュー戦となった8月の札幌芝1800mの新馬戦は、1番人気に推されるも3着。1000m通過63秒8という新馬戦特有のスローペースにハマり、存分に能力を発揮することができなかった。また小回りコースもやや向かなかったかもしれない。乗っていた川田将雅騎手はレース後、「現状まだ体つきも幼く、これからの成長が楽しみ」とのコメントを残した。
約1ヶ月半の休養を挟んで臨んだ前走は、東京の芝2000m戦。人気こそコリエンテスに譲ったが、3番手追走から直線で抜け出す盤石の競馬で、見事に2戦目で初勝利を飾った。
「2着のメトセラは国内外でG1・7勝を挙げたジェンティルドンナの半弟。3着コリエンテスはクラブ法人のシルクレーシングにて総額1億円で募集された素質馬で、次走の未勝利では後続に2馬身差の完勝を収めました。
これらの馬を相手に、正攻法の競馬で1馬身以上の差をつけて勝利したレッドランメルトのレース内容には、かなりの価値があったと思われます」(競馬誌ライター)
その前走で退けたコリエンテスも同じく葉牡丹賞にエントリーしており、『netkeiba.com』の想定オッズによるとレッドランメルトを上回る1番人気に支持されている。もちろんあくまで想定だが、もしこのまま本番も行くようであれば、馬券的な妙味も生まれるかもしれない。
また、レッドランメルトの何よりも強調できる点といえば、その血統構成だろう。
父ディープインパクト×母父オーペンという血統は、2016年の菊花賞(G1)と有馬記念(G1)を勝ったサトノダイヤモンドと同じ。同配合馬はJRAでデビューした4頭すべてが勝ち上がっているという、まさに鉄板といっていい程のニックス配合だ。
「レッドランメルトは母母父がサザンヘイローなので、サトノダイヤモンドとは8分の7までが同血ということになります。馬体重も約500キロとほとんど同じです。葉牡丹賞を強い内容で勝利するようであれば、今後は第二のサトノダイヤモンドに育つ可能性も十分に秘めていると思います」(同)

なお、過去2戦で手綱を執った川田騎手は阪神で騎乗するため、今回は戸崎圭太騎手と新タッグを結成する。戸崎騎手×国枝厩舎といえば、今年の秋華賞(G1)を勝ったアカイトリノムスメと同じコンビである。これも同馬に対する陣営の期待の表れといっていいかもしれない。
また、これまでアパパネやアーモンドアイなど、数多の名牝を送り出してきた国枝師だが、何故か牡馬クラシックに縁がないことは競馬界の七不思議の1つとして知られている。
レッドランメルトが出世レースである葉牡丹賞で結果を出すことができれば、来年は待望の牡馬クラシックのタイトルを師にもたらすことも可能かもしれない。国内外でG1・21勝を挙げている名伯楽のジンクスを打ち破ることができるかにも、今後注目していきたい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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