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JRA「新代打職人」が池添謙一以上の好結果、朝日杯FS(G1)は「勝率4割」乗り替わりがキーワード?

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池添謙一騎手

 19日に阪神競馬場で行われる朝日杯FS(G1)。1番人気が予想されるセリフォスに騎乗するC.デムーロ騎手をはじめ、人気を集めそうなダノンスコーピオンには松山弘平騎手が騎乗予定。さらに伏兵馬アルナシームには池添謙一騎手と、今年の2歳マイル王決定戦は、有力馬に“テン乗り”で参戦するジョッキーが多い。

 その理由は何といっても、川田将雅騎手が不在の影響が大きいだろう。3戦無敗のセリフォスには、新馬戦と2戦目の新潟2歳S(G3)まで同騎手が騎乗。3戦目のデイリー杯2歳S(G2)で勝利に導いたのは藤岡佑介騎手だったが、比較的早い段階から、朝日杯FSでは当時から来日予定だったデムーロ騎手へ乗り替わることが発表された。

 また、川田騎手には他にもお手馬のダノンスコーピオンがおり、香港遠征から帰国しても、隔離期間中に行われる朝日杯FSへの騎乗は難しいと判断したのだろう。ならばそのまま藤岡佑騎手の継続騎乗となっても不思議ではなかったが、陣営は世界で活躍するデムーロ騎手を指名。この辺りの事情については、池添騎手が自身のTwitterで「世知辛い時代に再突入」と、複雑な心境を明かしていた。

 その池添騎手は今回、アルナシームに“テン乗り”で参戦。「代打職人」の異名を持つように、大舞台に強い騎手だが、今秋のG1戦線に限れば結果を残せていない点は気がかりだ。

 11月14日のエリザベス女王杯(G1)ではロザムールに初騎乗。最下位の17着に終わっただけでなく、翌週のマイルCS(G1)でも4番人気に推されたグレナディアガーズにも“テン乗り”で参戦。川田騎手からの「代打騎乗」は13着に終わり、自身のTwitterでは「レースでは壁も作れず、力んで走らせてしまって上手く乗れなかったです…すいません」と告白。レース前の調教で初コンタクトを取るとはいえ、レースでの難しさは、ファンの想像以上なのかもしれない。

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松山弘平騎手

 一方で、新たな「代打職人」襲名なるかと注目したいのが、ダノンスコーピオンで挑む松山騎手だ。同騎手の“テン乗り”で挑んだ今秋の重賞成績は、好成績をマーク。11月13日のデイリー杯2歳S(G2)では最低7番人気のカワキタレブリーで3着。翌日のエリザベス女王杯でも7番人気のステラリアで2着と、共に人気薄の馬でも馬券圏内に導く好騎乗。本家の池添騎手が調子を落としているだけに、松山騎手も新代打職人と呼ばれる日が近いかもしれない。

 さらに池添騎手や松山騎手に限らず、朝日杯FSでは彼らを後押しするデータもある。過去10年の結果を振り返れば、実に4度も“テン乗り”ジョッキーが優勝しているのだ。

 2011年のアルフレードとC.ウィリアムズ騎手を筆頭に、15年はリオンディーズとM.デムーロ騎手が「初コンビ」で勝利。翌16年にはサトノアレスと四位洋文騎手(現調教師)、19年はサリオスとR.ムーア騎手など、4人の騎手が優勝している点は興味深い。

 果たして、まだ若い2歳馬の機嫌を損ねず、上手にエスコートするのはどのジョッキーだろうか。朝日杯FSでは「初コンビ」を組むフレッシュな人馬たちに注目したい。

(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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